2024年04月19日

袴田再審13回目 地元の新聞報道

静岡新聞4月18日朝刊

中日新聞4月18日朝刊


被害者遺族が意見陳述との記事ですが・・事件当時生まれてもいない人も「遺族」というのでしょうか?

大体、誤判からえん罪被害者を救済するための再審公判に、被害者遺族は場違いでしょう。

袴田巖さんを犯人とするには、検察の立証に合理的な疑いがあると認められ再審が行われているのだから、実質は袴田さんを無罪にするための裁判が行われているのです。

検察官には法律家としての矜持と誇りはないのか!




  

Posted by 袴田家物語 at 00:41Comments(1)袴田事件報道

2024年04月18日

袴田事件再審公判13回目(DNA鑑定) 傍聴速報

袴田事件再審公判13回目。

前3回の証人尋問傍聴を逃して久しぶりの法廷・・

あれ目若い岡本麻梨奈検察官がいない。袴田再審のために去年9月静岡地検へ転入してきたようなのに、もう転出びっくりブログにキョロキョロ落ち着かないなどと書いたこともありましたが、ご本人は胸をなでおろしているのでは?私が親だったら喜びますね。
それはさておき、検察席は男性ばかりとなったのでした。


「5点の衣類」のうち、白半袖シャツに付着していた血痕のDNA鑑定(弁護側本田鑑定)について、弁護側は「袴田巖さんの無実を証明する」と、反証を展開しました。

その後、検察による「DNA型鑑定に関する検察官の主張」に移り、公判終了。
次回24日に続きます。

伊豆田悦義弁護人は、弁護側鑑定人・本田克也教授(筑波大)のDNA鑑定(「5点の衣類」の白半袖シャツに付着した血痕のDNAは、袴田巖さんのものではない)の信頼性を6項目にわたり主張、「袴田巖さんは無実です」と宣言したのでした。
DNA鑑定の話・・伊豆田弁護人の理路整然、説得的な主張は裁判官を納得させるものだったと思います。専門的で一般には難しいですが、骨子だけでも後日お伝えします。(私はお手上げながら)

「素晴らしかった」と喝采浴びた弁論を終え静岡地裁を後にした伊豆田弁護士と。(身長差大ひみつ


要旨の告知(証拠提示)を担当した角替清美弁護士、大仕事終え表情も緩んで音符


弁護団記者会見


静岡第一TVでご覧になれます→https://www.youtube.com/watch?v=t3nZ2SloCTg

SBSニュース→https://www.youtube.com/watch?v=JpSPUjMUlvo

帰宅して・・おつかれさま~殿とルビーが迎えてくれました肉球肉球


そうこうしているうちに・・巖さんもご帰還。

巖さん、最近のお気に入りは足裏マッサージキラキラ ひで子姉さんに教わって、ご自分でスイッチ・オン。

支援者がご自宅から持ってきてくださったのです。

みなさま、支援活動、傍聴、おつかれさまでした!

次回公判は、来週24日(水)です。もう、あと2回を残すのみとなりました。






  

Posted by 袴田家物語 at 01:10Comments(1)袴田事件再審公判

2024年04月16日

袴田事件再審 明日は第13回公判です

明日は、「5点の衣類」に付着した血痕のDNA鑑定についてです。

午前1時間、午後2時間、弁護側が反証します。

その後、検察官の立証が1時間予定されています。

ぜひ、傍聴にお越しください。
(直前でしたガーン

写真は、昨日の巖さんです(まだダウンジャケット)


そよ風が心地良く・・・

公園には子どもたちが多勢、巖さんを2度見したり友達通し話している。

「僕このおじいさんどこかで見たことあるよ」

聞けば小学校5年生。

ここまで巖さんの認知度が上がったことがうれしくて「ハカマダイワオっていうんだよ。覚えてね」と、しっかりPRしたのでした。
(見守り隊S報告より)


  

Posted by 袴田家物語 at 22:48Comments(0)袴田事件再審公判

2024年04月11日

静岡新聞 再審法改正目指す超党派議員連盟第2回総会開催  

静岡新聞4月10日 1面記事です。




  

Posted by 袴田家物語 at 22:57Comments(2)社会

2024年04月10日

袴田巖さん 殿のつぶやき日記 舐める面の皮

さて、昨日の続きである。女中が言った「刺身」の正体を突き止めねばなるまい。
身を刺すとは、物騒だ。

いやに吾輩の鼻孔をくすぐる物がある。見定めねばならぬ。


「あれ、殿ちゃん、ほれ、カツオの刺身だよ」

女中にも生きているうちに一つくらいの徳は積ませてやろう。食らってやった。
脳天を衝かれた雷なんという美味キラキラ

「殿ちゃん、おいで。あげるよ」 デコだ。また物騒物をくれる。

冥加。

鱈腹食らって吾輩は己の堕落を怖れた。労せずの喜悦、浅ましくはあるまいか・・
ルビー姉御は、こと食に関しては高潔なのか狭隘か・・
カリカリ一辺倒だから生カツオなどには微塵も関心を示さない。


デコに異変・・患いか・・頭抱えて女中に向かって喚いている。

「殿がさ、毎晩さ、私の寝床に来てさ、髪の毛から額からほっぺから舐めるのよっ。猫の舌ベロってザラザラしてるでしょ。痛いのよ~。だからさ、こうやって寝てるんだよ~」

「私はさ、面の皮は厚くたってさ、額の皮は薄いんだってば~!ワハハハハ~」


デコの面の皮については、厚いか並か薄いか、ここでその論評は差し控える。

吾輩は家長に礼を尽くしているに過ぎぬ。これは猫族の醇風である。


イワには畏れ多く、時期尚早か否か・・思案中であるのよ、足軽殿。




  

2024年04月10日

袴田巖さん 殿のつぶやき日記 テレビ

吾輩は殿(との)である。


何やらイワの部屋から馴染の薄い音がする・・・何事ぞ・・


Can you compliment me in English? 英語だ。


ルビー姉御も困惑しておる・・
ルビー姉御はノルウェージャンフォレストキャット、つまり洋猫だが英語は解さないらしい。


イワの目は英語を教導するテレビ番組に向いている。昨日は「ベーシック数学」だった。物理の時もあるし、韓国語講座の時もあるし、料理手ほどきの時もあった。

イワはテレビ番組など観てはいない。ひたすらに思慮している。ときどき、口元が動くことがあるのとて吾輩は見逃していない。誰かと談話しているようでもある。イワには常人とは異なる心の置きどころがあり、その魂は彷徨しているように思う。吾輩は猫といえども、否、猫故に人間に勝る嗅覚がある。これは毫も疑を挟さしはさむ余地のない事実である。

女中が来た。

「イワオさん、寒くはないですか」

イワは返事しない。聞いていない、意識はここにない。

すると女中、巖さんの肩をトントン、「イワオさ~ん」、耳元で声を張り上げた。

「ん?」 イワは女中の方を向いた。こちらの世界に戻ってきたようである。

「寒くはないですか~」

「寒くはないがね」

「それなら、よかったです~」

すると、今度はイワが女中に話かけた。イワから物言うとは極めて稀なことだ。

「駅のあそこあたりにボクシングの作るから。使ってない家がたくさんあるから、それが全部自分のものになってきたんだ。今日は、それが全部タダだからね」

イワが思慮していたのは、この事であろうか・・。

「あらー、そうなんですね。だからイワオさんはいつも駅にいらっしゃるんですか?」と、女中。

「そうなんだ。だんだんと良くなってきたんだね、浜松がね。こっちに運が向いてきてるんだね」

「そうですよ!よかったですね!もうイワオさんの勝ちです!」

「・・それは、そうだ」

「イワオさん、どうぞゆっくりなさってください。もう安泰ですよ。長い間、本当にお疲れさまでした」

女中はイワに頭を下げた。いつになく慎み深い。あの乱暴者と同一人物とは思えぬ豹変ぶりだ。

イワの頬が緩んだ。

「ああ、そりゃどうも」 そう言うとイワも頭を僅か下げた。

「こちらこそ、ありがとうございます。さ、お昼ご飯にしましょうか。今日はお刺身買ってきましたよ」と、女中。また頭を下げている。

人間というものは、奇怪な動きをするものだ・・。

「はい」 イワは小さな返事をして腰を上げた。

刺身とは一体何ぞ?

明日に続く肉球




  

2024年04月07日

袴田再審 27日弁護団記者会見(証人と共に)YouTube袴田チャンネルに

遅くなりましたが袴田再審公判のヤマ場、証人尋問の様子をご覧ください。



YouTube袴田チャンネルはコチラ↓
https://www.youtube.com/watch?v=U1gBY-xlRiY&t=231s



  

Posted by 袴田家物語 at 18:21Comments(0)袴田事件再審公判

2024年04月06日

袴田巖さん日記 お花見

春らんまん花


巖さんとひで子姉さんをお花見に誘いました。

桜の下で野点(のだて) 




巖さんの表情もゆるみます・・


「イワオとお花見するのなんて・・初めてだね・・改めてお花見なんてことなかったもの」


「来年は裁判も終わってるでしょう。あとは、ゆっくり余生を過ごす、ふふふ」

  

2024年04月06日

袴田巖さん日記 殿のつぶやき 猫ファースト

人間の皆の衆、久しく吾輩が登場しなかったのは女中の怠慢によるものであることを述べておく。
吾輩は殿(との)である。

この女中、吾輩を餌で御することができるかのように見くびっている無礼者である。

やたら、猫用テリーヌだのチュールだのをかざして「ほら、ほら、殿ちゃん、おいしいのあるよ~出ておいで~」などとほざく。

冗談じゃない!「猫は食わねど高楊枝」、吾輩は餌ごときに猫魂を売り渡すほど下等ではない。
(とはいえ、女中が哀れだから渋々食べてやるくらいの猫情はある)

この女中と対極にいるのがイワだ。イワが昼ご飯を済ませて部屋に戻ってくると、立ち尽くした。
イワの席にルビー姉御が寝ているからだ。イワは高踏だ。猫に自分の椅子を譲るというのだ。

イワは黙って横の椅子に座ると、我輩を見た。なんという慈悲深い目だ。


そして、吾輩をなでた。なんという優しい手だ。吾輩の琴線に触れた。

イワの傍にいたいと思った。イワの家来になってもいいと思った。

このときだ。「どいてちょうだい!」 無神経な女中の声が平和を破り、ルビー姉御は無惨にも追い払われたのだった。

「どきな!」 猫を追い払う人間を吾輩は何人も見てきた。
人間は自分が生き物の中で1番上等と勘違いしている。
人間とはそのような野蛮なものと思っているから、吾輩は別に驚きやしない。

「イワオさん、どうぞこちらに座ってください」と、猫なで声の女中。

イワは黙っている。おぞましい人間のエゴをも達観しているように見える。女中の言う通り座った。
イワは何やら財布から紙切れをのぞかせ思慮している。この紙切れが吾輩には不思議だ。
人間を狂わせることもあるらしい。猫族にとってのマタタビのようなものか?解せぬ。

そこへ、デコがやってきたから、吾輩は椅子を譲った。年長者への礼儀は猫族でも常識だ。

袴田家の平和な一家団らんだ。人間の言葉はいらない。

ルビー姉御は、いつみても美猫だ。しかし美しいバラには棘がある。
吾輩にはパンチを浴びせるという非情・・それゆえ告白できない。


じつは、彼女は長~~い。長さでは浜松の鰻に勝てるであろうか?

え?毛がモジャモジャ?それはルビー姉御、ブラシが嫌いで逃げ回るから仕方ない。

吾輩とルビー姉御が、イワとデコの家に来てちょうど丸2ヶ月だ。

吾輩には、いささか寂寞の感はある。外に出て気の向くままに歩き回ったり、横丁のミケ嬢やお寺のトラ君たちとの付き合いが絶たれているからだ。が、幸いイワやデコという人間に知己が出来たのでさほど退屈とも思わぬ。

これからも、つぶやくこととする。