「0円キッチン」って・・なんだぁ? キッチンがタダ?
キッチンが0円なワケは・・・捨てられた食材を使って作るキッチンだからなんです。
ダーヴィド・グロス(1978年オーストリア・ザルツブルク生まれのジャーナリスト・ドキュメンタリー映画監督)が食材廃棄をなくす“0円キッチン”の旅に出る映画です。
“世界の食料の3分の1が捨てられている”
この現状を変えるため、ダーヴィドは欧州5カ国を5週間、廃棄食材しか食べずに旅します。
ザルツブルクの近所でスーパーのゴミ箱からたくさんの新鮮な食べ物を「救出」し
ヨーロッパでスーパーや家庭に入り、「ゴミ」と言われる食材を使って料理、みんなに振舞って
食べたみなさんは大喜び
フランスではスーパーで売れ残った食べ物を捨てることを禁ずる法を制定するに至り
ダーヴィドは大活躍
*ダーヴィドに質問 <観客(特に日本の)への一番のメッセージは何ですか>
とてもシンプルなメッセージです。料理を作って(愛して)、捨てないこと!有名な「これはゴミではない(This isn’t garbage)という言葉は、僕の人生哲学になっています。
この思想は禅の影響をとても受けていて、約800年前に道元という僧侶が書いたすばらしい書物に記されている言葉です。「典座教訓」という彼の料理の手引きは、フードロスを減らし、食べ物に敬意をもってどう扱うかを考えさせられた初めてのエッセーです。
この精神が、消費主義国である日本社会において今も大きな影響力をもつことを願っています。自然や自然の恵みが僕たち自身の一部あるということを、再発見できることが大切だと思います。
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日本では、年間632万トンの食品ロスが発生しているとか。(2013年度推計)
一説によれば、東京都民が一年間に食べる量とほぼ同じだそう。
企業がたくさん捨てていると思われていますが、出どころは家庭と事業者が半々。
スーパーやコンビニで棚の奥に手をのばし、賞味期限の遠いものから選んでいませんか?
(すみませーん、前はやってました)
こうした購買行動が、棚の手前の食品を売れ残らせ、事業者系ロスの一部も消費者が作っていると指摘されています。
世界の食料援助量は約320万トン。その2倍量を日本国内で捨てている現状です。
「0円キッチン」シネマイーラで19日まで上映。 12時15分から。
「サンクスチケット」手に入れてシネマイーラに行きましょう!