58年前の今日6月30日、事件は起きたのでした。
清水市(現静岡市清水区)で起きた味噌会社専務一家強盗殺人放火事件です。
巖さんが犯人に仕立て上げられ全てを奪われ、死刑囚の汚名を着せられていく袴田死刑えん罪事件の始まりの日でした。
想像を絶する苦難の47年7ヶ月獄中を生き抜いて、巖さんの無罪はカウントダウンに入っています。
耐え難い現実から妄想の世界へ避難している巖さんの精神は、自由を手にした今も同じです。
必要最低限の最低限しか言葉は聞けない・・
ですが、穏やかな表情の日々・・
一緒にお茶が飲みたくて・・こんなのお出ししてみました。
「かっぱえびせんです。イワオさんが買ってらしたのですよ」
「あーかっぱえびせんね」
「わたしも頂いてもいいですか」
「いいですよ」
ポリポリ目を細める巖さん・・うれしくなってくる女中・・
巖さんが席を立つと、すぐにルビーが。優しい眼差しでルビーを撫でる・・
と、思ったら・・
困惑しているルビー
猫もお金持って買物に行くとお思いなのでしょうか?不思議。猫に小判復活。
さて、ひで子姉さん。清水での集会へ。
会場に入ると、渡辺昭子さんにバッタリ。
昭子さんは、巖さんが味噌会社に勤める前の職場で家族ぐるみのお付き合いをしていた方。
集会のゲストの一人です。当時の巖さんの様子や、事件発生から数日後、警察が昭子さん宅に来て「犯人は袴田しかいない」と巖さんの写真をアルバムから剥がして持って行った話、「おとうさん(夫君)が、袴田君はそんなことする人ではない」と、警察にくってかかった話などされたのでした。
マイク握るひで子姉さん
「私は、2014年に再審開始決定と同時に巖が出てきた時点で勝ったと思っていた」と明かし、これまで応援してくださったみなさまへのお礼の言葉で締めました。
会場には、足利事件で再審無罪になった菅家利和さんも駆けつけてくださいました。
この前日、ひで子姉さんは大阪の集会に出かけていました。
スーパー91歳!スーパー88歳!二人とも元気で艱難はね返しています!