袴田家物語

行ってらっしゃいませ～　浜松駅に送りました


秀子姉さんは、今日は国会議員会館へお出かけ

「袴田巖死刑囚救援議員連盟」緊急総会へ出席するためです。

今年になって何回東京へ行ったでしょうか・・

85才、弟のために走りまわっています。
（写真、ご覧くださいませ。黙ってたら58才ですよね）

その弟さまは・・やっぱりお出かけ。　今日は午前と午後の2回戦


今日は・・出だしでお菓子のお買物でした～。


そして・・いつものコースから外れて・・あ、お稲荷さんがありました










それから馬込川の土手に上がって・・









「ね～見て！見て！巖さん、桜が咲いてますよ」　「え～、それ桜かぁ？」









土手の縁に咲いているスイセンが辺りに春の香りを漂わせて・・いい気分

巖さん・・どこまで行くのでしょうか？？


どんどん歩いていきます・・

すると、広い敷地に老人福祉施設の建物が出てきました。

臆面もなく敷地に入っていく巖さん。

「あの・・ここは他人の家なんですけど」と、困った私。

「なにぃ？ここは北川自動車だよ」

え？！北川自動車？！巖さんがボクシングを始めたときに勤めていたところ？

「そうなんですか？昔、北川自動車があったとこなんですか？」

「昔じゃないよ。２～3日前だ。袴田巖がボクシングをしながら鍛えていたところだ」

うわっ

そう言いながら巖さんは建物の中に入ってしまう


ちゃっかり玄関の長椅子に腰掛ちゃってるし

すみませ～～ん　事務所の方にご挨拶。

「懐かしくて入ってしまったのですが、ちょっとだけこのままにさせていただけないでしょうか」

「ええ、どうぞ、どうぞ。玄関じゃ寒いから、中の喫茶室にどうぞ。今日はやっていないんですけど」

すると・・巖さん・・「コーヒーでも、もらおうか」（喫茶室というのが聞こえたのかな？）

中に入れて頂き・・お茶まで出して頂き・・いい気分


巖さん、北川自動車時代のことを思い出しておられるのか・・

ニコニコしだして、クククと笑い声も

北川自動車に勤めていた時に、通勤途中にボクシングジムがあった？
ボクシングを始めたとのこと。

巖さんが17歳くらいの時のこと・・今から65年前の話です。

巖さんは、忘れないのですね。

獄中でも、ずっとこの楽しかった青春の思い出を抱きしめて生き延びてこられたのでしょう。

感慨深いお供は5時間15分に及びました。

巖さんは午前中もお一人で近くの神社仏閣を巡り、2時間弱の外出。

今日は合わせて7時間の街歩きでした。

「歩いていると年はとらないんだね」！