2019年06月26日

大崎事件 地裁・高裁の再審開始決定を最高裁が棄却の唖然

新聞社からの電話で大崎事件の最高裁決定・再審開始棄却を知った秀子姉さん。
大崎事件 地裁・高裁の再審開始決定を最高裁が棄却の唖然


「んん・・まぁ・・なんて惨いことを!」

「こんなことで、へこたれたら、いかん!あきらめずに何度でもやる!負けちゃおれんでね!」

迫力のある声が部屋中に響きわたりました。

大崎事件 地裁・高裁の再審開始決定を最高裁が棄却の唖然


すぐに新聞、テレビが秀子姉さんのコメントを求めてやってきました。

「もう、くやしくて・・すぐにこちらへ」と記者の一人。

秀子姉さんは、今月10日に再審請求人の原口アヤ子さん(92)を見舞って元気づけています。
大崎事件 地裁・高裁の再審開始決定を最高裁が棄却の唖然



「長生きして必ず勝つ!」 

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再審開始ということは、確定判決の権威を損ねる、つまり、裁判所が信用を無くすことを恐れるために(法的安定性のため)、奇跡に近い確率でしか開かれません。しかし、今回は地裁、高裁が再審開始の判断を出しており、それを覆した最高裁の判断。こうなると、地裁、高裁の判断は間違っていたということか。では、地裁、高裁の信用はどうなるのか。法的安定性は保てないということになりますね。

再審開始というのは、確定判決に合理的な疑問があることを指し示せば足るもので、弁護側が無実の立証をする必要はありません。
なぜなら、疑わしきは罰せず、という裁判の鉄則があるからです。

が、この鉄則が袴田事件でも、今回の大崎事件でも守られていないということです。

元判事で最高裁調査官も務めた木谷明弁護士は「罪のない人を救済する最後の場所の最高裁が、逆の方向に行き、非常に残念・・」と述べたとのことですが、これまで世界の知性を集めて進歩を遂げてきた近代司法を、逆戻り、退化させている今日の大崎事件最高裁の判断です。

こんなことが裁判官5人の全員一致で決められたとは、日本の恥!!!





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