2024年02月07日
袴田再審7回目 傍聴記①無実を示す取り調べ録音テープ
まだ7回目の傍聴記が終わっていないのに、8回目公判が迫ってきて焦ってます。
今回、長いですので、まずは今日の巖さんで肩の力抜いていただいて・・
1月17日、第7回目公判・・
田中薫弁護士による以下のような冒頭陳述があり、要旨の告知(証拠展示)では白山聖浩弁護士が取り調べの録音テープを流し、説明しました。
ここに生々しい録音テープの一部を明らかにします。
冒頭陳述
《袴田さんは犯人にされたのである》
―取調録音テープ、自白調書は袴田さんの無実を示す―
再審公判において、検察が「その犯人性の証拠としては使用しない」としている袴田さんの自白調書、当時の静岡県警捜査記録には「本件は被告人の自供を得なければ真相把握が困難な事件であった」とあるように、警察は総力を挙げて自白獲得に取り組んでいた。
自白調書は、もはや犯行証明の証拠ではない。袴田さんが犯人に仕立てられた無実を示す証拠であることが録音テープで明らか。
▼袴田さんが犯人に仕立てあげられる取調べ過程を以下の3段階で示した。
⑴ 逮捕までの捜査経過
⑵ 逮捕後自白に落とされるまでの取り調べ状況
⑶ 自白に至った後の自白調書が作成された経過
さらに、
⑷取調官らが、いかに公判で虚偽証言をしていたか
⑸浜田鑑定(供述心理学から袴田さんの自白は無実を示している)
▼逮捕までの袴田さんに対する捜査の状況
事件直後から、犯人は工場関係者との予断の下で捜査が進められていた。
7月4日にはパジャマの任意提出、警察医の立ち会いの下での指の傷の検査、さらには深夜に及ぶ取調べ。7月4日から袴田さんへの張り込み、尾行(他、ここでは割愛)。
▼開示された取り調べ録音テープ
弁護団は第1次再審請求(1981年)段階から取調録音テープの証拠開示を求めるも検察は不見当と返答。
第2次再審請求の地裁段階の平成23年(2011年)、昭和41年9月21日の自白の録音テープ1巻と否認調書14通開示。
平成27年(2015年)即時抗告審時、オープンリールの録音テープ23巻が開示。
それは、袴田さんが逮捕された日から9月12日までの間の取調べを録音したものだった。
袴田さんの取調べ時間は430時間超えだが、開示された録音テープは47時間分。取調べの全過程が録音されたものではないが、密室での実際の取り調べ状況を知ることができるもの。
この録音テープは後に、証拠調べの際に法廷で順次再生。
▼録音テープが語る取調べ状況
昭和41年8月18日袴田さんは午前6時40分清水警察署に任意同行され、午後7時32分逮捕。その後2か月間外界と遮断。検察官の取調べも、裁判官の勾留質問も、全て清水警察署で行われていた。
その1 自白に至るまでの取調べについて
①昭和41年8月18日(袴田さん逮捕の日)の取調べ
13時間27分間の取調。うち10時間03分の録音テープあり。
逮捕は午後7時32分、この日早朝から11時間近くは任意同行中の取り調べだった。
この取り調べ中、袴田さんは事件とは無関係であり、動機がないことを明言していた。
が、取り調べにあたった捜査官ら3人、松本久次郎、住吉親、岩本広夫は、次々に手指の傷、消火活動をしていない、パジャマの血について説明しろと迫り、反省を求めていた。
袴田さんは、入れ替わり、立ち代わり捜査官らに攻め立てられ、家に電話させてくれとの申し出も無視され、長時間丸椅子に座り続けることの苦痛を訴えていた。
・・・
袴田:イワモトさん、ほんとに無関係だよ。
取調官B:無関係、無関係であればな。
袴田:■■全て調べたら分かる■■。
取調官B:無関係であればな、こんな、(不明)、えー、(不明)、裁判官の令状■■とって。なあ。
袴田:なぜ、俺が■■。
取調官B:なぜ■■たって、(不明)、はっきりな、ええ? (不明)。
袴田:頭■■、現実で、うん、それ、やったんなら、自分に(不明)しますよ。誰だって。
取調官B:ええ?
袴田:(不明)ね。だけども、■■、何も。だから、なん、動機がないよ。何も、じゃあ、専務に、(不明)したけども。ね。(不明)してもらったけども、■■ほんとに僕は尊敬してましたよ、専務を。
取調官B:■■な。
袴田:あらゆることで。何で、じゃ、(不明)。
取調官A:ああ? だから科学的に証明して、てまえみたいの。ちゃんとおまえ、犯人分かってるじゃないか。何言ってるんだ。おまえは。
袴田:だからもう、俺みたいの、みんながたがたがた、どういう……関係ないものはないですよ。本当に。
・・・
袴田:それじゃまるで俺がやったっていうことにしかならんよ。
B:かたぎに、こ、う、ええか、動かすことのできないな、この科学的証拠の前には、やはり、な。
袴田:(不明)。
B:人間、人間の弱さが、これは、まあ、人間の弱点になるだよ、な、長い人生生活には、必ずつまずきもあるだろう、な、■■ときが来るだ、な、これはもう、そんな■■。
袴田:まあ、あんたがたね、本当にすごい自信を持って言ってるけどね。
B:うん、うん。
袴田:・・じゃあ犯人、他に犯人が挙がったら、どうする?
B:うん、他に犯人挙がったら、ないよ、挙がりっこない。
袴田:え?
B:挙がりっこないよ、犯人。
袴田:必ず挙がるだろ 必ず。
B:うん?
袴田:必ず挙がるだろう。
B:うん? 他にな。
袴田:必ず挙がる。
B:出るわけない。こういうな、物理証拠はな、鑑定証拠がある人がな、犯人でなけりゃ、おまえ、他に、おまえ、犯人って、一個もないわ、そんなに、おまえ、■■、な。
袴田:じゃあ犯人じゃない者に、誰かいるよ。
A:だから■■だな、俺はやんないだろう、俺はやんねえだろう、■■ってるようなこと言ってね、自分の気持ちを自分で、ただなぐさめてるだけにしか過ぎないと思うんだけど。
袴田:それじゃ、俺がやったって、誰が言うの?
A:うん?
袴田:俺がやったって、誰が言うの?
A:という、誰が■■。
袴田:あんたがただけじゃないの。
B:証拠がある、な。
A:今言ったようにな、証拠が言うじゃないか。俺らが言わなくても、証拠が言ってるよ。パジャマが言ってるよ。
袴田:そんなのあるもんか。
・・・・・
袴田:だけどそれは、この1カ月以上の、はん■■に、あんたがたがそうしてるっていうことでしょ。俺はそんな人間じゃないぞ。
② 8月20日、21日の検事調べ
8月20日吉村検察官が、初めて袴田さんを取調べた。検察官もまた、弁解を聞く姿勢はなく、警察官と同様に、パジャマに血がついていたことこと、「君が刺殺したときに被害者の血が付いたということ以外に考えられない」と決めつけていた。
パジャマに科学的検査の結果油がついていたと発言しているが、科学的検査結果など出ておらず嘘をついている。
吉村:うーん。君の血液型以外の血液が付いてたっていうようなことだがね。どうなんだ?
袴田:全然。僕には分かりません。どうして付く■■。
吉村:君の血ならばね、ま、君の言う通り、パジャマを着て、その消火作業でひっくり返ってっていうのは、まあ、可能性はあるんだ、君以外の人の血が付くということは、考えられるかね?うん?
袴田:ま、僕は、ほんとに付いてるっていったら、そばの人が誰かが切ったっちゅう■■それは分かんないけど。
吉村:これまで警察で長いことね、いろいろ詳細にね、科学的に検査をして調べて分かってることは、ま、大体君も知ってるだろう。ねえ。事件後、40日も経ってるからね、その間、警察は、まあ、遊んでるわけじゃないからね、いろいろ細かく調べてるわけだ。難しい検査なんかもしてね。その結果、君のパジャマに、君の血液型以外の血が付いておるということが判明したの、どういうことになるんだ?
(沈黙)
吉村:もし、君が、この橋本家の人たちをね、刺してないというならば、どういうときに、その血が付くんだ?
(沈黙)
吉村:ほかに何か、他人の血が付くような機会があったのかね?
(沈黙)
吉村:うん?
袴田:■■、全然、まあ、■■、そこらへ置いとくだけで、ま、付いたっていうあれはないですね。
吉村:正確に言わなきゃだめだよ、君ね。科学的に検査した結果ってのは、それは、も、はっきりしてるわけだからね。
袴田:まあ、どうしても分かりません、それは。
吉村:じゃ、どういうときに、人の血が君のパジャマに付くのかね?
(沈黙)
吉村:うん?考えられないこっちゃないか?君も、そう思うだろう?考えられないよ、君が刺し殺したときに被害者の血が付いたということ以外に、考えられないじゃないのか?
袴田:私は、そんなことしてないです。神に誓って。
吉村:それじゃ、君、どういう機会に、人の血が君のパジャマに付くんだ?どう、君、考えるんだ?ほかに思い当たること、あるかね?
袴田:(ため息)
(沈黙)
吉村:4人もの人が亡くなったんだからね、君、ねえ。
袴田:(ため息)
吉村:4人もの人が亡くなって、これは重大な事件だ、ん?だから、君も、よーく、君の良心に従ってだね、真実のことを述べなきゃいかんわけだ。
(沈黙)
吉村:警察としても、やたらにね、軽々しく人を逮捕などはしないわけだからね。また、そういうことは許されないわけだ。ねえ。それ相応の証拠がなければ、人を逮捕して調べるちゅうことはできないわけだ。十分、あらゆる角度から科学的にね、検査をして、ま、その結果、君を逮捕したわけだ。ねえ。
(沈黙)
吉村:あらゆる角度から調べたんだ。40日もかかってね。だから、大抵のことは、もう調べてた。君も慎重にね、答えなきゃ■■。良心に従って真実をね、言わなきゃだめだ。違ったことを言っても、もう大体調べてるから、すぐ、ま、ほんとのことか、違ってたら分かるわけだ、ねえ。だから、仮にも、違ったことを、「ちとごまかそう」というような、気持ちになってはだめだ。ね、ほんとのことを言わなきゃ。
吉村:君のパジャマに油が付いとったという。それ、知ってるかね?
袴田:知らないです。
吉村:そのことは、君、どう思うの?
(沈黙)
吉村:うん?
袴田:■■付けたのか■■。
吉村:油が付いとったということも判明したしね、これも科学的検査で。
・・・
さらに8月21日検察官は続けて袴田さんを取り調べたが、50日間慎重に捜査をしてきたとか、パジャマに大量の血液が付いている、油もついている、他の人にはアリバイがあるが袴田さんにはないと追及している。
③ 8月22日の取調
取り調べ録音テープは1時間20分ほど。
その中には、袴田さんが初めて弁護人と接見した際の弁護人との接見内容が録音されていた。
弁護人との接見は秘密交通権と言われ、憲法34条で保障されている重大な基本的人権。それが侵されていた。又警察官らは、その後も袴田さんが弁護人と接見したい旨伝えるも容易に取り合わず、自白したら会わせてやるなどと発言をする場面も別の日の録音の中にはあった。
④その後の取り調べ
袴田さんを犯人視した取調べを続けるが、袴田さんが犯行を認めないことから27日袴田さんはポりグラフにかけられた。
それでも犯行を認めない袴田さんに対し、8月27日、同僚の話や、認めないと1年でも2年でも勾留するなどと、脅していた。
そして、その日パジャマの血痕の鑑定書を見せて、袴田さんに自白を迫
った。
鑑定書を見せられても、関係ないという袴田さんに、28日には被害者らの写真を見せた。松本久次郎、住吉親、岩本広夫の3人が、袴田さんに写真を示し犯行を認めるよう迫り続け、謝罪を求めるなど責め続ける取調官の声だけが延々と続く。袴田さんは黙したまま。
それでも袴田さんは、無実を訴えていた。
・・・
住吉:おう?なあ?大体な、ええかい?君に対して鑑定書を見せるなんて、よ、よほどのことだから見せただぞ、おまえ。な。警察が■■っていうの、ええかい?嘘言ったか?ちゃんと約束守ってるよ、君に対して。な。警察は君に対して嘘言ってな、ちゃんと、これ、約束守ってるじゃないか。なあ。それに対して、君は?ん?(不明)あるだけえ、けえが。ん?どうして、おまえな、自分がな、ええか?自分のけ、パジャマに血液付いてるってことは明らかじゃないか。わしゃあ、■■ときもなあ、なぜ約束を守れん?お?いいじゃないか。なあ?君は、自分がだな、今まで自分自身が言ってたことはだな、間違ってたということを、認めただから、それでいいじゃないか。なあ?やって■■のこと、■■のことは今さらとやかく(不明)、しょうがないだから。おう?締めなさいよ、君は。な?袴田君、どうだ?横におまえな、専務さん始め、ちゑ子さんや、な、子供さんたちの、この写真がある。おう?君自身だって、見たってな、ちゃんとな、「申し訳ない」って気持ちが起きてくるだろ?ん?なあ?ん?なあ?自分の、いいか、今まで言ってきたこと、な、自分が答弁したこと、間違っていると知ったら、深く頭を下げるのが人間じゃないのか?ん?どうだ?ん?君がなあ、今まで君が言ってきたことは間違ってた、いたっていうことを認めるか、それじゃ。ん?どうだ?黙ってたってしょうがないじゃないか、黙ってたって。
袴田:僕は間違ってないと思う。
住吉:ん?
袴田間違ってない。
⑤ 8月29日の捜査会議
袴田さんが自白に落ちないことから、10日間の勾留満期の前日29日からそれまでの取調官は4名から6名に増加。袴田さんの自白を獲得するため県警を挙げて決意。
⑥ 8月29日、8月31日の検事調べ
吉村検事が証拠があるのだから反省するようになどと袴田さんに更に自白を迫っている部分。
吉村:ちょっと考えられないじゃないか。■■、ねえ。血が付くくらいだからね、覚えがありそうなもんだろ?ねえ。血を出した人が触るとか何かがあって、覚えがあるようにねえ。ま、普通でないものなんだからね。その他に、油とか、ねえ、くり小刀だとか、いろいろ、君、証拠はあるんだけども。あのなあ、こっちはまあ、君の口からねえ、正直に言ってもらいたいと思って、別にそういう証拠は出さないでしゃべってんだよ。ねえ、君だった、また、そんな証拠いちいち見せられなきゃ言えないっていうものね、そら、おかしな話でねえ。君が一番よく知ってることなんだ。そうだろ?君が一番よく知ってるわけだ。ねえ。いつまででも、そんなに、警察の人なんかに、手数を■■、しょうがないじゃないか。ねえ。君、今、心から反省してるかね?心から本当に、君、反省してるならねえ、ある意味、自分のやったことは正直に全部、話すのが、これは、人間としての正しい道だよ、君。ん?拘留されて、相当何日かになるけどねえ、どうも君は、まだ正直に言ってないようだがねえ。困るじゃないかね、そういうことでは。
8月31日、さらに検察官は「全部真実を話し、心から君の犯した罪を懺悔して」とひたすらに自白を迫るが、もはや袴田さんの声はほとんどない。これ以降の録音テープはない。
検察官の取調べが袴田さんの犯行に疑問をもち、予断を排除して、本人の弁解を丁寧に聞くとの姿勢がなかったことはそれまでの録音テープから明らか。
⑦、体調不良を無視した取調
連日長時間の取調べ、9月1日には13時間超。
9月2日、袴田さんは医師の診察を受け注射と内服薬7日分の投薬がされた。袴田さんは、病気だった。
が、この日医師の午後1時40分からの診察が終わるや、1時55分から5時35分、さらに、7時から9時5分(吉村検事の取調)、9時15分から10時50分とそれぞれ取調べが続けられていた。医師が明らかに病気だと認めていた前日も翌日も9時間を超える取調べ。人権を無視した違法と評されるべき取調べが平然と続けられていた。
⑧ 9月4日の取り調べと便器の持ち込み
9月4日には、16時間20分の取調がされている。録音テープは夜間の21時30分からの1時間5分だけしかない。この4日の録音テープの冒頭から取調べをしていた小倉警部と住吉親が交互に、46分間ひたすら謝罪と反省を求め説得。
袴田さんは「何が」、「言うことないです」、「はい」、「聞こえますよ」との短い言葉を4言発しているだけ。もはや、自ら発声する気力すら失われていることがわかる。
その後の取調べの際、袴田さんが小便に行きたいとの生理的要求にはすぐには応ぜず、時間が経過してから便器を持ちませそこでさせたことが録音されていた。
この便器持ち込みについはさらに9月6日にもある。
4日袴田さんが留置場に戻ったのは26時(午前2時)だった。そして5日には午前8時30分には留置場を出されている。
⑧、ひたすら犯人だと決めつける取調
9月5日(6日「自白」前日)自白を迫るのも脅迫めいている。
羽切?:君の言うとおりだ。な。返り血をあび、な、浴びたからこそ、パジャマに血が付いとるんだ。だから、やっぱりね、ね、返り血を浴びたからこそ付いてるんだよ。君の言うとおりだよ。な。いいか。ね。それは君が一番よく知ってることだ。君の口から出たこと。ね、君が一番よく知ってることだ。ね。
そうしたらな、現実はな、袴田、■■、ね、しかもだな、ね、被害者にだな、ええか、被害者に、申し訳ないってこと一言も言えないようなね、ね、謝罪できない■■。おう? (不明)ね、われわれいつか(不明)と言いながら、すまないと思ってもいん■■。あいつらうそだと思わしとんだ。の。だって、おまえ、死刑になったってしょうがないじゃないか、おまえ、そういうおまえみたいなの。ね。被害者の冥福もいの、祈れないような気性だったら、おまえ、そりゃあ、さ、判事さんだって、おまえな、同情する余地はないじゃないの。あるいは、裁判官だって、おまえみたいな、その、こんな気質じゃ、(不明)、「申し訳ない」と一言も言えないような人間は、犯人は、ね、そりゃもう、どう、情状酌量の余地はないよ。よ?
われわれもいくつか殺人事件を調べたけども、ね、誰だって、被害者には、ね、「申し訳なかった」と、一言は■■言いよ。な。被害者に一言も、ね、「申し訳ない」ってことが出ないような、これじゃあ、いくら裁判官だって、おめえな、情状酌量の余地もな、ないよ。
袴田さんは、もはや身体的・精神的に限界の状態であった。そして、ついに袴田さんは「自白」に落ちてしまった。
しかし、録音テープには肝心の袴田さんが犯行を認めた、自白に落ちた際の場面が録音されたものはない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続きは後日です。
今回、長いですので、まずは今日の巖さんで肩の力抜いていただいて・・
1月17日、第7回目公判・・
田中薫弁護士による以下のような冒頭陳述があり、要旨の告知(証拠展示)では白山聖浩弁護士が取り調べの録音テープを流し、説明しました。
ここに生々しい録音テープの一部を明らかにします。
冒頭陳述
《袴田さんは犯人にされたのである》
―取調録音テープ、自白調書は袴田さんの無実を示す―
再審公判において、検察が「その犯人性の証拠としては使用しない」としている袴田さんの自白調書、当時の静岡県警捜査記録には「本件は被告人の自供を得なければ真相把握が困難な事件であった」とあるように、警察は総力を挙げて自白獲得に取り組んでいた。
自白調書は、もはや犯行証明の証拠ではない。袴田さんが犯人に仕立てられた無実を示す証拠であることが録音テープで明らか。
▼袴田さんが犯人に仕立てあげられる取調べ過程を以下の3段階で示した。
⑴ 逮捕までの捜査経過
⑵ 逮捕後自白に落とされるまでの取り調べ状況
⑶ 自白に至った後の自白調書が作成された経過
さらに、
⑷取調官らが、いかに公判で虚偽証言をしていたか
⑸浜田鑑定(供述心理学から袴田さんの自白は無実を示している)
▼逮捕までの袴田さんに対する捜査の状況
事件直後から、犯人は工場関係者との予断の下で捜査が進められていた。
7月4日にはパジャマの任意提出、警察医の立ち会いの下での指の傷の検査、さらには深夜に及ぶ取調べ。7月4日から袴田さんへの張り込み、尾行(他、ここでは割愛)。
▼開示された取り調べ録音テープ
弁護団は第1次再審請求(1981年)段階から取調録音テープの証拠開示を求めるも検察は不見当と返答。
第2次再審請求の地裁段階の平成23年(2011年)、昭和41年9月21日の自白の録音テープ1巻と否認調書14通開示。
平成27年(2015年)即時抗告審時、オープンリールの録音テープ23巻が開示。
それは、袴田さんが逮捕された日から9月12日までの間の取調べを録音したものだった。
袴田さんの取調べ時間は430時間超えだが、開示された録音テープは47時間分。取調べの全過程が録音されたものではないが、密室での実際の取り調べ状況を知ることができるもの。
この録音テープは後に、証拠調べの際に法廷で順次再生。
▼録音テープが語る取調べ状況
昭和41年8月18日袴田さんは午前6時40分清水警察署に任意同行され、午後7時32分逮捕。その後2か月間外界と遮断。検察官の取調べも、裁判官の勾留質問も、全て清水警察署で行われていた。
その1 自白に至るまでの取調べについて
①昭和41年8月18日(袴田さん逮捕の日)の取調べ
13時間27分間の取調。うち10時間03分の録音テープあり。
逮捕は午後7時32分、この日早朝から11時間近くは任意同行中の取り調べだった。
この取り調べ中、袴田さんは事件とは無関係であり、動機がないことを明言していた。
が、取り調べにあたった捜査官ら3人、松本久次郎、住吉親、岩本広夫は、次々に手指の傷、消火活動をしていない、パジャマの血について説明しろと迫り、反省を求めていた。
袴田さんは、入れ替わり、立ち代わり捜査官らに攻め立てられ、家に電話させてくれとの申し出も無視され、長時間丸椅子に座り続けることの苦痛を訴えていた。
・・・
袴田:イワモトさん、ほんとに無関係だよ。
取調官B:無関係、無関係であればな。
袴田:■■全て調べたら分かる■■。
取調官B:無関係であればな、こんな、(不明)、えー、(不明)、裁判官の令状■■とって。なあ。
袴田:なぜ、俺が■■。
取調官B:なぜ■■たって、(不明)、はっきりな、ええ? (不明)。
袴田:頭■■、現実で、うん、それ、やったんなら、自分に(不明)しますよ。誰だって。
取調官B:ええ?
袴田:(不明)ね。だけども、■■、何も。だから、なん、動機がないよ。何も、じゃあ、専務に、(不明)したけども。ね。(不明)してもらったけども、■■ほんとに僕は尊敬してましたよ、専務を。
取調官B:■■な。
袴田:あらゆることで。何で、じゃ、(不明)。
取調官A:ああ? だから科学的に証明して、てまえみたいの。ちゃんとおまえ、犯人分かってるじゃないか。何言ってるんだ。おまえは。
袴田:だからもう、俺みたいの、みんながたがたがた、どういう……関係ないものはないですよ。本当に。
・・・
袴田:それじゃまるで俺がやったっていうことにしかならんよ。
B:かたぎに、こ、う、ええか、動かすことのできないな、この科学的証拠の前には、やはり、な。
袴田:(不明)。
B:人間、人間の弱さが、これは、まあ、人間の弱点になるだよ、な、長い人生生活には、必ずつまずきもあるだろう、な、■■ときが来るだ、な、これはもう、そんな■■。
袴田:まあ、あんたがたね、本当にすごい自信を持って言ってるけどね。
B:うん、うん。
袴田:・・じゃあ犯人、他に犯人が挙がったら、どうする?
B:うん、他に犯人挙がったら、ないよ、挙がりっこない。
袴田:え?
B:挙がりっこないよ、犯人。
袴田:必ず挙がるだろ 必ず。
B:うん?
袴田:必ず挙がるだろう。
B:うん? 他にな。
袴田:必ず挙がる。
B:出るわけない。こういうな、物理証拠はな、鑑定証拠がある人がな、犯人でなけりゃ、おまえ、他に、おまえ、犯人って、一個もないわ、そんなに、おまえ、■■、な。
袴田:じゃあ犯人じゃない者に、誰かいるよ。
A:だから■■だな、俺はやんないだろう、俺はやんねえだろう、■■ってるようなこと言ってね、自分の気持ちを自分で、ただなぐさめてるだけにしか過ぎないと思うんだけど。
袴田:それじゃ、俺がやったって、誰が言うの?
A:うん?
袴田:俺がやったって、誰が言うの?
A:という、誰が■■。
袴田:あんたがただけじゃないの。
B:証拠がある、な。
A:今言ったようにな、証拠が言うじゃないか。俺らが言わなくても、証拠が言ってるよ。パジャマが言ってるよ。
袴田:そんなのあるもんか。
・・・・・
袴田:だけどそれは、この1カ月以上の、はん■■に、あんたがたがそうしてるっていうことでしょ。俺はそんな人間じゃないぞ。
② 8月20日、21日の検事調べ
8月20日吉村検察官が、初めて袴田さんを取調べた。検察官もまた、弁解を聞く姿勢はなく、警察官と同様に、パジャマに血がついていたことこと、「君が刺殺したときに被害者の血が付いたということ以外に考えられない」と決めつけていた。
パジャマに科学的検査の結果油がついていたと発言しているが、科学的検査結果など出ておらず嘘をついている。
吉村:うーん。君の血液型以外の血液が付いてたっていうようなことだがね。どうなんだ?
袴田:全然。僕には分かりません。どうして付く■■。
吉村:君の血ならばね、ま、君の言う通り、パジャマを着て、その消火作業でひっくり返ってっていうのは、まあ、可能性はあるんだ、君以外の人の血が付くということは、考えられるかね?うん?
袴田:ま、僕は、ほんとに付いてるっていったら、そばの人が誰かが切ったっちゅう■■それは分かんないけど。
吉村:これまで警察で長いことね、いろいろ詳細にね、科学的に検査をして調べて分かってることは、ま、大体君も知ってるだろう。ねえ。事件後、40日も経ってるからね、その間、警察は、まあ、遊んでるわけじゃないからね、いろいろ細かく調べてるわけだ。難しい検査なんかもしてね。その結果、君のパジャマに、君の血液型以外の血が付いておるということが判明したの、どういうことになるんだ?
(沈黙)
吉村:もし、君が、この橋本家の人たちをね、刺してないというならば、どういうときに、その血が付くんだ?
(沈黙)
吉村:ほかに何か、他人の血が付くような機会があったのかね?
(沈黙)
吉村:うん?
袴田:■■、全然、まあ、■■、そこらへ置いとくだけで、ま、付いたっていうあれはないですね。
吉村:正確に言わなきゃだめだよ、君ね。科学的に検査した結果ってのは、それは、も、はっきりしてるわけだからね。
袴田:まあ、どうしても分かりません、それは。
吉村:じゃ、どういうときに、人の血が君のパジャマに付くのかね?
(沈黙)
吉村:うん?考えられないこっちゃないか?君も、そう思うだろう?考えられないよ、君が刺し殺したときに被害者の血が付いたということ以外に、考えられないじゃないのか?
袴田:私は、そんなことしてないです。神に誓って。
吉村:それじゃ、君、どういう機会に、人の血が君のパジャマに付くんだ?どう、君、考えるんだ?ほかに思い当たること、あるかね?
袴田:(ため息)
(沈黙)
吉村:4人もの人が亡くなったんだからね、君、ねえ。
袴田:(ため息)
吉村:4人もの人が亡くなって、これは重大な事件だ、ん?だから、君も、よーく、君の良心に従ってだね、真実のことを述べなきゃいかんわけだ。
(沈黙)
吉村:警察としても、やたらにね、軽々しく人を逮捕などはしないわけだからね。また、そういうことは許されないわけだ。ねえ。それ相応の証拠がなければ、人を逮捕して調べるちゅうことはできないわけだ。十分、あらゆる角度から科学的にね、検査をして、ま、その結果、君を逮捕したわけだ。ねえ。
(沈黙)
吉村:あらゆる角度から調べたんだ。40日もかかってね。だから、大抵のことは、もう調べてた。君も慎重にね、答えなきゃ■■。良心に従って真実をね、言わなきゃだめだ。違ったことを言っても、もう大体調べてるから、すぐ、ま、ほんとのことか、違ってたら分かるわけだ、ねえ。だから、仮にも、違ったことを、「ちとごまかそう」というような、気持ちになってはだめだ。ね、ほんとのことを言わなきゃ。
吉村:君のパジャマに油が付いとったという。それ、知ってるかね?
袴田:知らないです。
吉村:そのことは、君、どう思うの?
(沈黙)
吉村:うん?
袴田:■■付けたのか■■。
吉村:油が付いとったということも判明したしね、これも科学的検査で。
・・・
さらに8月21日検察官は続けて袴田さんを取り調べたが、50日間慎重に捜査をしてきたとか、パジャマに大量の血液が付いている、油もついている、他の人にはアリバイがあるが袴田さんにはないと追及している。
③ 8月22日の取調
取り調べ録音テープは1時間20分ほど。
その中には、袴田さんが初めて弁護人と接見した際の弁護人との接見内容が録音されていた。
弁護人との接見は秘密交通権と言われ、憲法34条で保障されている重大な基本的人権。それが侵されていた。又警察官らは、その後も袴田さんが弁護人と接見したい旨伝えるも容易に取り合わず、自白したら会わせてやるなどと発言をする場面も別の日の録音の中にはあった。
④その後の取り調べ
袴田さんを犯人視した取調べを続けるが、袴田さんが犯行を認めないことから27日袴田さんはポりグラフにかけられた。
それでも犯行を認めない袴田さんに対し、8月27日、同僚の話や、認めないと1年でも2年でも勾留するなどと、脅していた。
そして、その日パジャマの血痕の鑑定書を見せて、袴田さんに自白を迫
った。
鑑定書を見せられても、関係ないという袴田さんに、28日には被害者らの写真を見せた。松本久次郎、住吉親、岩本広夫の3人が、袴田さんに写真を示し犯行を認めるよう迫り続け、謝罪を求めるなど責め続ける取調官の声だけが延々と続く。袴田さんは黙したまま。
それでも袴田さんは、無実を訴えていた。
・・・
住吉:おう?なあ?大体な、ええかい?君に対して鑑定書を見せるなんて、よ、よほどのことだから見せただぞ、おまえ。な。警察が■■っていうの、ええかい?嘘言ったか?ちゃんと約束守ってるよ、君に対して。な。警察は君に対して嘘言ってな、ちゃんと、これ、約束守ってるじゃないか。なあ。それに対して、君は?ん?(不明)あるだけえ、けえが。ん?どうして、おまえな、自分がな、ええか?自分のけ、パジャマに血液付いてるってことは明らかじゃないか。わしゃあ、■■ときもなあ、なぜ約束を守れん?お?いいじゃないか。なあ?君は、自分がだな、今まで自分自身が言ってたことはだな、間違ってたということを、認めただから、それでいいじゃないか。なあ?やって■■のこと、■■のことは今さらとやかく(不明)、しょうがないだから。おう?締めなさいよ、君は。な?袴田君、どうだ?横におまえな、専務さん始め、ちゑ子さんや、な、子供さんたちの、この写真がある。おう?君自身だって、見たってな、ちゃんとな、「申し訳ない」って気持ちが起きてくるだろ?ん?なあ?ん?なあ?自分の、いいか、今まで言ってきたこと、な、自分が答弁したこと、間違っていると知ったら、深く頭を下げるのが人間じゃないのか?ん?どうだ?ん?君がなあ、今まで君が言ってきたことは間違ってた、いたっていうことを認めるか、それじゃ。ん?どうだ?黙ってたってしょうがないじゃないか、黙ってたって。
袴田:僕は間違ってないと思う。
住吉:ん?
袴田間違ってない。
⑤ 8月29日の捜査会議
袴田さんが自白に落ちないことから、10日間の勾留満期の前日29日からそれまでの取調官は4名から6名に増加。袴田さんの自白を獲得するため県警を挙げて決意。
⑥ 8月29日、8月31日の検事調べ
吉村検事が証拠があるのだから反省するようになどと袴田さんに更に自白を迫っている部分。
吉村:ちょっと考えられないじゃないか。■■、ねえ。血が付くくらいだからね、覚えがありそうなもんだろ?ねえ。血を出した人が触るとか何かがあって、覚えがあるようにねえ。ま、普通でないものなんだからね。その他に、油とか、ねえ、くり小刀だとか、いろいろ、君、証拠はあるんだけども。あのなあ、こっちはまあ、君の口からねえ、正直に言ってもらいたいと思って、別にそういう証拠は出さないでしゃべってんだよ。ねえ、君だった、また、そんな証拠いちいち見せられなきゃ言えないっていうものね、そら、おかしな話でねえ。君が一番よく知ってることなんだ。そうだろ?君が一番よく知ってるわけだ。ねえ。いつまででも、そんなに、警察の人なんかに、手数を■■、しょうがないじゃないか。ねえ。君、今、心から反省してるかね?心から本当に、君、反省してるならねえ、ある意味、自分のやったことは正直に全部、話すのが、これは、人間としての正しい道だよ、君。ん?拘留されて、相当何日かになるけどねえ、どうも君は、まだ正直に言ってないようだがねえ。困るじゃないかね、そういうことでは。
8月31日、さらに検察官は「全部真実を話し、心から君の犯した罪を懺悔して」とひたすらに自白を迫るが、もはや袴田さんの声はほとんどない。これ以降の録音テープはない。
検察官の取調べが袴田さんの犯行に疑問をもち、予断を排除して、本人の弁解を丁寧に聞くとの姿勢がなかったことはそれまでの録音テープから明らか。
⑦、体調不良を無視した取調
連日長時間の取調べ、9月1日には13時間超。
9月2日、袴田さんは医師の診察を受け注射と内服薬7日分の投薬がされた。袴田さんは、病気だった。
が、この日医師の午後1時40分からの診察が終わるや、1時55分から5時35分、さらに、7時から9時5分(吉村検事の取調)、9時15分から10時50分とそれぞれ取調べが続けられていた。医師が明らかに病気だと認めていた前日も翌日も9時間を超える取調べ。人権を無視した違法と評されるべき取調べが平然と続けられていた。
⑧ 9月4日の取り調べと便器の持ち込み
9月4日には、16時間20分の取調がされている。録音テープは夜間の21時30分からの1時間5分だけしかない。この4日の録音テープの冒頭から取調べをしていた小倉警部と住吉親が交互に、46分間ひたすら謝罪と反省を求め説得。
袴田さんは「何が」、「言うことないです」、「はい」、「聞こえますよ」との短い言葉を4言発しているだけ。もはや、自ら発声する気力すら失われていることがわかる。
その後の取調べの際、袴田さんが小便に行きたいとの生理的要求にはすぐには応ぜず、時間が経過してから便器を持ちませそこでさせたことが録音されていた。
この便器持ち込みについはさらに9月6日にもある。
4日袴田さんが留置場に戻ったのは26時(午前2時)だった。そして5日には午前8時30分には留置場を出されている。
⑧、ひたすら犯人だと決めつける取調
9月5日(6日「自白」前日)自白を迫るのも脅迫めいている。
羽切?:君の言うとおりだ。な。返り血をあび、な、浴びたからこそ、パジャマに血が付いとるんだ。だから、やっぱりね、ね、返り血を浴びたからこそ付いてるんだよ。君の言うとおりだよ。な。いいか。ね。それは君が一番よく知ってることだ。君の口から出たこと。ね、君が一番よく知ってることだ。ね。
そうしたらな、現実はな、袴田、■■、ね、しかもだな、ね、被害者にだな、ええか、被害者に、申し訳ないってこと一言も言えないようなね、ね、謝罪できない■■。おう? (不明)ね、われわれいつか(不明)と言いながら、すまないと思ってもいん■■。あいつらうそだと思わしとんだ。の。だって、おまえ、死刑になったってしょうがないじゃないか、おまえ、そういうおまえみたいなの。ね。被害者の冥福もいの、祈れないような気性だったら、おまえ、そりゃあ、さ、判事さんだって、おまえな、同情する余地はないじゃないの。あるいは、裁判官だって、おまえみたいな、その、こんな気質じゃ、(不明)、「申し訳ない」と一言も言えないような人間は、犯人は、ね、そりゃもう、どう、情状酌量の余地はないよ。よ?
われわれもいくつか殺人事件を調べたけども、ね、誰だって、被害者には、ね、「申し訳なかった」と、一言は■■言いよ。な。被害者に一言も、ね、「申し訳ない」ってことが出ないような、これじゃあ、いくら裁判官だって、おめえな、情状酌量の余地もな、ないよ。
袴田さんは、もはや身体的・精神的に限界の状態であった。そして、ついに袴田さんは「自白」に落ちてしまった。
しかし、録音テープには肝心の袴田さんが犯行を認めた、自白に落ちた際の場面が録音されたものはない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続きは後日です。
Posted by 袴田家物語 at 23:58│Comments(1)
│袴田事件再審公判
この記事へのコメント
録音の書起し、ブログへのアップ、どちらも大変な作業をいただき、
皆様ありがとうございます。
「自白に落ちた際の録音がない」
???
本当にはらわたが煮えくり返る思いがいたします。
巌さんが受けたこのような非道なやりとりが、
繰り返され、今も冤罪が生み出されている…
同じ人間のすることなのか、と苦しく思います。
どうかこのブログを一人でも多くの人にお読みいただき、
冤罪を自分事として考えていってもらいたいものです。
皆様ありがとうございます。
「自白に落ちた際の録音がない」
???
本当にはらわたが煮えくり返る思いがいたします。
巌さんが受けたこのような非道なやりとりが、
繰り返され、今も冤罪が生み出されている…
同じ人間のすることなのか、と苦しく思います。
どうかこのブログを一人でも多くの人にお読みいただき、
冤罪を自分事として考えていってもらいたいものです。
Posted by たろばばちゃん at 2024年02月08日 06:18