袴田事件再審 支援団体連盟・裁判所にバッジ服装への過剰対応に抗議と要請書提出
私たち「袴田さん支援クラブ」も加盟している「袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会」は、8日静岡地裁へ以下の抗議と要請書を提出しました。
写真は8日の巖さん、乗馬クラブにて。
(読みやすくするため、1行空けは筆者)
バッジ着用と傍聴人の服装に対しての抗議と要請書 2024年 5 月 8 日
静岡地方裁判所長 永淵 健一 様
静岡地方裁判所刑事部 裁判官裁判長 國井 恒志 様
私たちは、いわゆる「袴田事件」とよばれる、袴田さんの再審公判に関して昨年4月以降、度重なる要請等で貴庁と誠実に対話を重ね、そして10月から始まった再審公判の際、自主的にそして極めて紳士的に袴田さんの裁判の行方を気に掛ける多くの方々と共に行動してきました。
一方、 貴庁の私たちへの接し方、あるいは対応の内容は誇りをもって誠実だったと言えるでしょうか。
「私は皆さんからお聞きして、担当者に伝えるだけですから 」と繰り返し、「行政文書は廃棄した 」 とか、 「回答しません」と、信じられない不誠実な対応の繰り返しです。 これまで聞くそぶりだけを見せただけで、結果として驕り高ぶる対応に終始しただけでした。
さらに4月24日、第 14 回 再審公判において、傍聴人の着用している衣類に特定の文字が入っているとし、その文字部分を梱包テープで隠してしまう、 という事が発生しました。
また、同日袴田ひで子さんや弁護人あるいは傍聴人が着用しているバッジを外すように裁判所からの命令がありました。特に傍聴人に対してはこの命令に従わなければ傍聴を許可しないと極めて高圧的な対応でした。
すなわち
1. 傍聴席に入ろうとした人の衣類に HAKAMADAと文字が入っているだけで、その理由や根拠を示すことなく文字を隠さなければ傍聴を認めないと強権的に制限したこと。
2. また着用しているバッジを調べ、バッジを外さなければ入廷させないと強権的な対応をしたこと。
3. そもそも、バッジの文字そのものが簡単には視認できないこと。事実 、 第13回公判まで何の問題もなかったにもかかわらず、公判終了直前になって突然 バッジの着用を問題にしたこと。
4. 通常バッジは、単なる属性を示すだけのもので、民間会社の社員バッジや官公庁の職公庁の職員バッジな員バッジなどと同様のものであること。
5.貴庁はこれまで私たちが再三指摘してきたように、明確な理由を示すことなく、誰に対して何のために行うのかも不明確な、他の法廷とは異なる過剰な警備を行ってきました。すなわち4月24日のバッジ着用と服装に対しての規制も、この再審公判の異常な法廷を端的に物語っていると言えるでしょう。 以上のように、貴庁が私たちを含む、袴田巖さんの再審公判の行方を見守る人たちに対して、偏見や予断をもって通常考えられない異常な対応をしていることに強く抗議し、その対応の見直しを要請します。
以上
袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会
〈構成団体〉日本国民救援会/日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会/袴田巖さんの再審を求める会/袴田巖さんを救援する静岡県民の会/袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会/袴田さん支援クラブ/浜松・袴田巖さんを救う市民の会/無実の死刑囚・袴田巖さんを救う会
連絡先:静岡市清水区石川本町16の18
関連記事