2024年04月25日
袴田再審14回目 傍聴速報
再審公判14回目は、DNA鑑定についての検察による反証と弁護側要旨の告知(DNA鑑定補充ほか)でした。
弁護側が検察主張に対して再三異議申し立てをし検察を問い詰めました。小川主任弁護人が巖さんの手記内容を述べ声を震わせて検察の有罪立証の道義を厳しく問う場面も。これに丸山検察官は、「検察は事実と証拠に基づいて・・」と、いつもの無表情で機械的に決まり文句。
ほとんどの傍聴人は小川弁護人に心のなかで拍手したはず(拍手すると退廷だから)。
(左から要旨の告知を行った角替弁護士、小川主任弁護人、ひで子姉さん、田中薫弁護士、伊豆田弁護士)
さらに田中薫弁護士が、「袴田さんの自らの訴え」(昭和58年2月18日付袴田巖作成の意見書)を巖さんの思いを代弁するかのように力強く読み上げると、そこに巖さんの姿が重なりました。
「鉄紺色ズボンは私のものではない、全く穿けないズボンで犯行は絶対に不可能ことであり」
「端布は私の荷物の中に存在したものではない。右端布は松本久次郎ら警察のデッチ上げに関わる代物である。」
「血染めの衣類は私のものではない」
「私は静岡拘置所内で吉村検事と会い真実を訴えた。」
「検察官は犯人でないことの理由を聞いてはくれたがよし分かったといったのみで調書は作成しなかった。」
自分は無実であるとの叫びが自筆で原稿用紙14枚に綴られています。
当時の巖さんの底しれぬ苦悩が、そこにある・・事件と関係がないのに死刑囚にまでされた巖さんの心情を思うと胸が締めつけられる・・・。
昭和56年4月20日静岡地裁に申し立てられた第1次再審請求時、請求人袴田巖さんが東京拘置所内において自筆で作成し裁判所に提出した意見書です。
弁護団記者会見
ひで子姉さんは・・「検察がなんとおっしゃろうと、巖は無実です。もう勝ったようなもの」
来月22日に、巖さんに代わってする意見陳述について、巖さんが辛いとか悲しいとか泣き言を言ったことは一度もないことを明かし、何も言わない巖のほんとうの気持ちを、巖が書いた陳述書、意見書を抜粋して述べたいと語りました。
小川主任弁護人は、来月に迫る検察の論告求刑に、巖さんを犯人にすることに合理的な疑義があると認められての再審で、検察は死刑を求めることなど許されないと訴えました。
夕方帰宅したひで子姉さん・・・
街に出かけている巖さんが帰って来るのを、めずらしく巖さんの椅子で待ちました。
なかなか巖さんが帰ってこないのでしびれを切らして・・
猫に誘いをかけるも・・
「吾輩ら、猫族はいつでも紐にじゃれるほど無邪気ではない。が、日頃の恩が頭をよぎる・・デコを遊んでやらねばならぬか・・」と、思案する殿とルビー。
公判終了後の弁護団記者会見は静岡第一テレビが放送しています。
静岡第一テレビ https://www.youtube.com/watch?v=smESkVN_XyY
NHK静岡 NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240424/3030023693.html
弁護側が検察主張に対して再三異議申し立てをし検察を問い詰めました。小川主任弁護人が巖さんの手記内容を述べ声を震わせて検察の有罪立証の道義を厳しく問う場面も。これに丸山検察官は、「検察は事実と証拠に基づいて・・」と、いつもの無表情で機械的に決まり文句。
ほとんどの傍聴人は小川弁護人に心のなかで拍手したはず(拍手すると退廷だから)。
(左から要旨の告知を行った角替弁護士、小川主任弁護人、ひで子姉さん、田中薫弁護士、伊豆田弁護士)
さらに田中薫弁護士が、「袴田さんの自らの訴え」(昭和58年2月18日付袴田巖作成の意見書)を巖さんの思いを代弁するかのように力強く読み上げると、そこに巖さんの姿が重なりました。
「鉄紺色ズボンは私のものではない、全く穿けないズボンで犯行は絶対に不可能ことであり」
「端布は私の荷物の中に存在したものではない。右端布は松本久次郎ら警察のデッチ上げに関わる代物である。」
「血染めの衣類は私のものではない」
「私は静岡拘置所内で吉村検事と会い真実を訴えた。」
「検察官は犯人でないことの理由を聞いてはくれたがよし分かったといったのみで調書は作成しなかった。」
自分は無実であるとの叫びが自筆で原稿用紙14枚に綴られています。
当時の巖さんの底しれぬ苦悩が、そこにある・・事件と関係がないのに死刑囚にまでされた巖さんの心情を思うと胸が締めつけられる・・・。
昭和56年4月20日静岡地裁に申し立てられた第1次再審請求時、請求人袴田巖さんが東京拘置所内において自筆で作成し裁判所に提出した意見書です。
弁護団記者会見
ひで子姉さんは・・「検察がなんとおっしゃろうと、巖は無実です。もう勝ったようなもの」
来月22日に、巖さんに代わってする意見陳述について、巖さんが辛いとか悲しいとか泣き言を言ったことは一度もないことを明かし、何も言わない巖のほんとうの気持ちを、巖が書いた陳述書、意見書を抜粋して述べたいと語りました。
小川主任弁護人は、来月に迫る検察の論告求刑に、巖さんを犯人にすることに合理的な疑義があると認められての再審で、検察は死刑を求めることなど許されないと訴えました。
夕方帰宅したひで子姉さん・・・
街に出かけている巖さんが帰って来るのを、めずらしく巖さんの椅子で待ちました。
なかなか巖さんが帰ってこないのでしびれを切らして・・
猫に誘いをかけるも・・
「吾輩ら、猫族はいつでも紐にじゃれるほど無邪気ではない。が、日頃の恩が頭をよぎる・・デコを遊んでやらねばならぬか・・」と、思案する殿とルビー。
公判終了後の弁護団記者会見は静岡第一テレビが放送しています。
静岡第一テレビ https://www.youtube.com/watch?v=smESkVN_XyY
NHK静岡 NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240424/3030023693.html
Posted by 袴田家物語 at 02:37│Comments(3)
│袴田事件再審公判
この記事へのコメント
皆様、第14回再審公判お疲れさまでした。そして連日ご多忙のところ、ブログで情報発信してくださり、心から感謝いたします。現地に伺えない者には、このブログでの情報発信でいろいろと勉強させてもらっております。
ありがとうございます。
殿とルビーも5月22日を心待ちにしていることでしょう!
ありがとうございます。
殿とルビーも5月22日を心待ちにしていることでしょう!
Posted by たろばばちゃん at 2024年04月25日 05:08
涙が出ました。
検察は非人道的な行いは即刻辞めるべきです。そんな人達が司法に携わってる世の中はあってはならない。巖さんのような悲劇はもう沢山です。
皆様、長い間お疲れ様でした。
来月は結審ですね。
検察は非人道的な行いは即刻辞めるべきです。そんな人達が司法に携わってる世の中はあってはならない。巖さんのような悲劇はもう沢山です。
皆様、長い間お疲れ様でした。
来月は結審ですね。
Posted by まりお at 2024年04月25日 08:03
涙が出ました。
検察は非人道的な行いを辞めるべきです。そんな人達が司法に携わってる世の中はあってはならないと思います。巖さんのような悲劇はもう沢山です。
皆様、長い間お疲れ様でした。
来月の結審での良い結果私も心待ちにしています。
検察は非人道的な行いを辞めるべきです。そんな人達が司法に携わってる世の中はあってはならないと思います。巖さんのような悲劇はもう沢山です。
皆様、長い間お疲れ様でした。
来月の結審での良い結果私も心待ちにしています。
Posted by まりお at 2024年04月25日 08:06