2016年09月30日

私たちが「無肥料栽培」にこだわるわけ 

先日、グリンピース・ジャパンから電話がかかってきました。

この「グリンピース」は野菜ではありません。(そりゃ、そうだ。野菜は電話かけられまっせ~ん)

グリンピースは「環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGO」で、「ジャパン」はその日本支部です。
私もその活動には注目し、ネオニコチノイド反対署名活動には賛同しました。

が・・「なに?グリンピースが私に何の用事?」と思ったら・・
有機野菜を広める活動に支援してほしいとのこと。

「有機野菜って・・・・有機の中身はなんですか?」と私。

「えっ、有機の中身ですか?」と電話の方。

「うち、肥料に問題があると考えるので肥料は使わない農業をしているのですよ。わるいけど、有機栽培には賛同できませ~ん。肥料は毒だとも言われているんですよ。窒素過多でブルーフェース症候群になった話や発ガン物質まで発生する話、ありますよね。有機肥料は牛豚鶏の糞を大量に使われることが多いですが、その牛豚鶏が食べている餌には遺伝子組み換え作物が含まれていたり、病気予防の抗生剤や成長促進のホルモン剤などの薬物が使用されていたりして肥料にも残留するという指摘もありますね。環境汚染も指摘されているし・・」と延々私の話が続き、「そんなわけで、グリンピースにはぜひ農薬も肥料も使わない自然栽培の農作物を広める活動をしてほしいです!ぜひ内部で論議してくださいね」と訴えました。

この問題ではグリンピースにこちらから電話したいと思っていたくらいで、ちょうどよかった!
(電話してきたKさん、話してくれたかなぁ・・)

あ~この雑誌薦めればよかったなぁ・・・下
私たちが「無肥料栽培」にこだわるわけ 


農業の雑誌『現代農業』の別冊 2016年7月号です。

「農家が教える自然農法 肥料や農薬、耕うんをやめたらどうなるか」という特集です。

全国で農薬も肥料も使わない栽培をしている農家の実践報告が多数掲載されています。

中でも、おススメは・・「『無肥料栽培』が成り立つのはどうしてか」という岐阜県高山市の与嶋靖智さんの論説です。

有機農法で行き詰まり無肥料栽培に移行した与嶋さんが有機肥料の問題を指摘していてわかりやすい。

「肥料は毒、土を弱らせる」の見出しのところから、有機肥料が私たちの健康や環境に与える悪影響に焦点をあてて一部ご紹介すると・・
*硝酸塩の害・・・硝酸塩(硝酸態チッソ)が人体に入ると酸欠状態と呼吸阻害(チアノーゼ)を引き起こすほか、体内のアミンと結合して発ガン物質ニトロソアミンに変化する。収穫物中の硝酸塩残留量は化学肥料よりも有機肥料使用のほうが高い事例が多く報告されている。

*過剰チッソの弊害・・肥料を施すことに伴う過剰チッソは農地の周辺水系の栄養過多や地下水の高濃度チッソ汚染につながる。(生態系へも影響)

そして、なぜ肥料なしで作物が育つかについての論考が続くのですが、ここでは書ききれないのでタイトルだけご紹介しますと・・

*植物の根の自作自演で作物は生長
*チッソ固定菌などは無肥料でこそ活躍
*「元素転換」が起きている?

そして、「無肥料栽培に移行するには」「大自然と土の偉力を感じよう」と続きます。

みなさま、どうぞ農薬も肥料も使わない自然栽培の農作物をお求めくださいませ。

この雑誌も読んでみてくださいませ。 種とりの仕方も書いてあります。(バックナンバーあると思うのですが・・)

別冊現代農業 2016年7月号 農文協 読者注文専用電話 0120-582-346






同じカテゴリー(食の安全)の記事

この記事へのコメント
農薬はよくない・・

ということは世間で広がりましたが、化学肥料はもちろん有害ですが、肥料は使わない方がよい、種は固定種がよい、となると「そこまでわからない」という人がほとんどです。

グリンピースジャパンの活動の影響を大きいですから、自然栽培を理解してもらえるとうれしいです。

安全=有機栽培、という認識は正しいとは言えないのですが、一般的にかなり広がってしまいました。

なにかの機会があるときに、知っている人がわかりやすく伝えていく努力は大切だと思います。
そのようなことで、電話があったときに伝えられたのは、とてもよいチャンスでした、私はうれしいです。

現代農業!シブい本で、かっこいいです。
最近は全く買っていないので、忘れていました。
Posted by 2010tamaya2010tamaya at 2016年09月30日 18:27
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
私たちが「無肥料栽培」にこだわるわけ 
    コメント(1)