2015年11月19日

激安商品の落とし穴・・・安い豆腐

激安商品の落とし穴・・・安い豆腐


豆腐のみそ汁、冷奴、豆腐サラダ、湯豆腐、鍋物、すき焼き、田楽、揚げだし豆腐、炒り豆腐、マーボー豆腐、豆腐ステーキ、豆腐ハンバーグ、豆腐ボール・・・・あと、何あるでしょうか・・・

豆腐は安いしヘルシーだし、食卓で年中活躍する便利食品・人気食品ですよね。

ちなみに、うちの冷蔵庫に豆腐が切れることは、まずありません~。
豆腐大大大好きのがいるので。

豆腐って、ずーーっと1丁100円前後でないですか?
ドラッグストアなどで100円以下っていうのもありますよね。

豆腐は安いものだと、なんとなく思い込んでいますよね。

大豆の価格は15年前と比べると信じられないほど高騰しているそうですが
なぜいまだに100円以下で豆腐1丁買えるのでしょうか・・

しかもアメリカやカナダから輸送費かけて大豆を運んでくるのに
アメリカやカナダで売っている豆腐より、さらに中国の国内価格よりも日本の豆腐のほうが安いのだとか。

どうして~~?と思いますよね・・。

まずは、豆腐の作り方をご存知でしょうか?

作り方は・・大豆は水を含ませてふっくらと戻し、ミキサーにかけて呉(ご)を作り、これを煮て漉(こ)して豆乳とおからに分け、豆乳に凝固剤を入れて混ぜて固めたのが絹ごし豆腐。これを崩して成形しなおし水を抜いて固めたのが木綿豆腐。

どこに安くできるヒミツがあるか・・・

それは、凝固剤です!

通常のニガリよりも倍以上固められる凝固剤を使うのです。

も~~わかりましたよねびっくり
安い豆腐は、薄いのです!

強力な凝固剤を使って薄い豆乳を固めれば、価格を3分の1にすることが可能なのだとか。

さらに、ここ10年で凝固剤の技術に大きな変化があり、「乳化ニガリ」が圧倒的に使われていて
表示は「ニガリ」とできるので、安売り製品でも「ニガリ使用」となっているものもあるようです。

「乳化ニガリ」というのは、ニガリの成分である塩化マグネシウムを油脂でコーティングしたものです。
これに、さらに「グリセリン脂肪酸エステル」(消泡剤と同様の成分)を加えて「消泡剤不使用」と表示し、食にこだわるお客さんが「優良誤認」する現象も起きているようです。知識も必要ですね・・・。

アメリカでは豆腐にニガリ以外の凝固剤など使っていないそうで
日本のある豆腐メーカーの社長さんは「日本は恥ずかしい」と言っていました。

では、いくらくらいの価格で販売できれば豆腐として「まとも」な品質でメーカーがやっていけるかというと
1丁200円くらいだとか。

でも、現実には薄い大豆の低い品質の豆腐商品が出回り、真面目に作っている豆腐屋さんが潰れていくというのが現状」で「どんどん悪くなっている」のだそうです。

ちなみに浜松では、「三才豆腐」の豆腐が、1丁200円以上しますね。
(すべて手作業とか)

消費者も考えなければなりませんね・・。

形は同じでも中身スカスカのものじゃ・・・。

それで「まともな」豆腐屋さんはなくなってしまうんじゃ・・。

もっと詳しく知りたい方は以下の本を・・

『激安食品の落とし穴』 山本謙治著 KADOKAWA







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Posted by 袴田家物語 at 23:17│Comments(0)食の安全
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