2024年04月21日

第77回「袴田事件がわかる会」速報 村山浩昭元裁判官を迎えて

ついに、村山浩昭元裁判官(現弁護士)をゲストにお迎えしての開催が実現しました。


さらに、今回は、元裁判官の水野智幸弁護士(袴田弁護団)とのダブルゲストです。

会に先立ち、控室で村山氏と再会したひで子姉さんは、浜松まで来ていただいたお礼を述べた後、「村山先生には巖の命を助けていただいた」と声を震わせました。「お元気そうで何よりです」と、村山氏もうれしそうに返され、ひで子姉さんが巖さんの近況を話すると、村山氏は笑みを浮かべ頷きながら聞いておられました。

さぁ、開会です。


トップバッターのひで子姉さん。

2014年、3月27日村山裁判体(村山裁判長以下2人の裁判官)によって再審開始決定が出され、同時に巖さんが釈放された日のことを、昨日の事のように話しました。そして、「持病もあり、あと半年も遅ければ巖は獄中死だったと思う。村山先生は命の恩人」と結ぶと、村山氏が目頭を押さえられる場面もありました。「耐え難いほど正義に反する」状況へ長期間置かれていた巖さんの苦しみへの共感、ひで子姉さんへの思いやりが、そこにはありました。

次にマイクを握った村山氏。


「袴田さんがどうして有罪、しかも死刑という重い刑を負わされていたのか、その原因を考えてみたい」と、約1時間にわたり熱弁を振るわれました。

そして、2012年に静岡に赴任される時、静岡と言えば袴田事件、それを自分が担当するとわかっていた。長くかかり過ぎている事件と思っていたので、自分が静岡にいるうちに必ず決定を出すという決意で臨まれたことを明かされました。

袴田弁護団の水野弁護士からは、袴田再審の現状を。


そして、お二人の対談です。


村山氏は、「今は弁護士だから」と、本音で語ってくださいました。
歴史的な再審開始決定、さらに決定と同時に巖さんを解放した画期的な決定に至るプロセス、心境は聞く者の心を打たずにはおかないものでした。気の遠くなるような暗黒の時を経て救い出された巖さんでしたが、たまたま村山裁判体に当たったからと、裁判が宝くじのようでいいのか、裁判官が皆このような仕事ぶりだったら・・と思わずにはおれませんでした。救われる人たち、救われなくてはいけない人たちが獄中にたくさんいるからです。

今日は何人か高校生の姿もあり、若い人へのメッセージもありました。

YouTube袴田チャンネルにアップしますので、少しお待ち下さい。



  

Posted by 袴田家物語 at 01:53Comments(1)袴田事件がわかる会

2024年04月02日

第77回「袴田事件がわかる会」開催のお知らせ

毎月恒例の「袴田事件がわかる会」、今月のゲストは元裁判官(現弁護士)のお二人です。


私たち主催者待望の企画です。どうぞお見逃しなく。

  

Posted by 袴田家物語 at 22:23Comments(0)袴田事件がわかる会

2024年03月17日

第76回「袴田事件がわかる会」小川秀世主任弁護人を迎えて 速報

会場入りした小川秀世弁護士とひで子姉さん


トップバッターのひで子姉さん・・

「巖は無実だから、私は絶対無罪だと思っている」 会場からは拍手人差し指「私ひとりでは何もできない・・ここまでこれたのは全国、ひいては世界から応援してくださった皆様のお蔭」と感謝の気持ちを、さらに巖さんの様子、飼い猫を可愛がっていることなど述べました。

そして、ゲストの小川秀世主任弁護人の登場・・全身から火を噴くが如し!でした。


一部レジメを紹介しますと・・




ご参加のみなさんはまるで全身が耳になったようひみつ一言も聞き漏らすまいとするかのようでした。
「予習してきたんですけど・・」という初参加20才の姿もまるっ


アンケートを1つ紹介(東京からご参加の女性)・・
「冤罪が作り出されるメカニズムについて深堀した話が聞けてよかった。今更ですが、事件の内容を知れば知るほどおかしなことばかり、不自然なことだらけで、巖さんの無罪、無実はわかりきったことなのに、いまだに検察官が抗い続けている姿勢には大変疑問を感じます」

今日の小川先生ご講演は、You Tube袴田チャンネルにアップいたします。

少しお待ち下さい。

みなさま、おつかれさまでした!



  

Posted by 袴田家物語 at 23:52Comments(2)袴田事件がわかる会

2024年03月15日

第76回「袴田事件がわかる会」は17日(日)です!

みなさま、今月の「袴田事件がわかる会」は日曜日です!

毎月土曜日開催としてきましたが、会場が特別イベントで使えないため日曜日に変更しました。

今月は、袴田事件弁護団を率いる小川秀世弁護士がゲストです。お見逃しなく!




  

Posted by 袴田家物語 at 00:21Comments(0)袴田事件がわかる会

2024年02月29日

中日新聞コラムに、西村カリンさん(フランス人ジャーナリスト)

おっ目今月の「袴田事件がわかる会」ゲスト講演について書いてありました。


西村カリンさんの講演、刺激的でした。


You Tube「袴田チャンネル」へのアップ、あと少しお待ち下さい。


  

Posted by 袴田家物語 at 00:28Comments(0)袴田事件がわかる会

2024年02月19日

フランス人記者・西村カリンさん講演記事 中日新聞

中日新聞18日社会面です。



ウェブ版(記事全体は会員限定)
https://www.chunichi.co.jp/article/855227



  

Posted by 袴田家物語 at 22:38Comments(0)袴田事件がわかる会

2024年02月18日

第75回「袴田事件がわかる会」速報

開会前、ひで子姉さんの名刺を持ったカリンさんと。


ゲストにフランス人ジャーナリスト西村カリンさんをお迎えしての会、大好評でした。


写しきれない後ろにもご参加の方々。


トップバッターは、ひで子姉さん。開口一番「裁判が終わると思うと、とにかくうれしい」

そして・・「最近、家にネコがきたんですよ~」と、うれしそうにネコと巖さんの話を。巖さんがネコに何度も千円札をあげることや、巖さんがネコのおかげで和んでいること、「今はネコちゃんまかせ」と笑いました。

「フランス人記者の目で見たニッポンの刑事司法」と題した西村カリンさんのご講演は、You Tube袴田チャンネルにアップ予定です。

ここでは予告のスナップを。
カリンさんは、ひで子姉さんを「最も尊敬している日本人と言っても過言ではない」

さらに・・「全ての日本人がひで子さんのような人なら民主主義も機能する・・
許されないことに対しては動くべき・・みんなが黙っているのをいいことに政府はやりたい放題」とも。

また、「失敗を恐れる日本人」「失敗から学ぶフランス人」という指摘にも胸を突かれました。









ご参加アンケートには、新たな視点に遭遇して開眼させられたという内容が多くありました。
*西村カリンさんの視点は目からウロコだった*日本の裁判制度の問題を痛感した*日本のメディアの独立性が問われていることがわかった*西村さんが日本でもつ「違和感」にとても共感し久々に興奮した*人権に対する理解が、この国でも広く認識されることを願う・・他。

最後は、閉会後のカリンさんとひで子姉さん。カリンさんは約5年半ぶりの袴田家訪問です。


ご参加のみなさま、おつかれさまでした~。

来月は、3月17日(日)です。
毎月第3土曜日開催ですが3月は会場の都合で日曜に。




  

Posted by 袴田家物語 at 02:06Comments(1)袴田事件がわかる会

2024年02月16日

明日は「袴田事件がわかる会」 西村カリンさんゲスト

みなさま、明日の「袴田事件がわかる会」は異色のゲストです。

フランス人ジャーナリスト、西村カリンさんをお迎えします。

カリンさんは、フランス公共ラジオグループ「ラジオ・フランス」及び、日刊「リベラシオン」紙特派員。
著作『LES JAPONAIZ日本人』が2009年、渋沢・クローデル賞受賞。
著作『Historie du Manga 日本漫画の歴史』は国家功労勲章ジュヴァリエ受賞。
最近、死刑についての本もフランスで出版。

日本語の著書には・・『不便でも気にしないフランス人 便利なのに不安な日本人』 『フランス人ママ記者 東京で子育てする』(いずれも石田みゆ訳 大和書房)もあります。

夫君は日本人漫画家じゃんぽ~る西さん。作品に「嫁はフランス人」あり。

フランス人と言えば、フランス革命で人権を高々に謳い上げ人権重視社会を世界で最初に作った人たち・・。

カリンさんは、袴田家にも取材にいらしており、袴田再審公判も記者席で傍聴しておいでです。
(実は、静岡地裁でカリンさんを見つけ交渉、今回の実現となりました)

袴田事件、日本の裁判、日本の報道について語っていただきます。

フランス人ジャーナリストの目にはどう映るのか・・興味深いです。

とにかく、明日のお話、たのしみ~で私は今夜眠れないキャー

みなさま、この機会を、どうぞお見逃しなくお出かけくださいませ~。



  

Posted by 袴田家物語 at 09:45Comments(0)袴田事件がわかる会

2024年02月13日

「袴田事件がわかる会」2月17日(土)のご案内

みなさま、今度の「袴田事件がわかる会」は異色のゲストです。

フランス人ジャーナリスト、西村カリンさんをお迎えします。
カリンさんは、フランス公共ラジオグループ「ラジオ・フランス」及び、日刊「リベラシオン」紙特派員。

著書には・・『不便でも気にしないフランス人 便利なのに不安な日本人』 『フランス人ママ記者 東京で子育てする』(いずれも石田みゆ訳 大和書房)もあります。

フランス人と言えば、フランス革命で人権を高々に謳い上げ人権重視社会を世界で最初に作った人たちですね・・。

カリンさんは、袴田家にも取材にいらしており、袴田再審公判も記者席で傍聴しておいでです。
(実は、静岡地裁でカリンさんを見つけ交渉、今回の実現となりました)

袴田事件、日本の裁判、日本の報道について語っていただきます。

フランス人ジャーナリストの目にはどう映るのか・・興味深いです。

この機会を、どうぞお見逃しなくお出かけくださいませ。



  

Posted by 袴田家物語 at 09:58Comments(0)袴田事件がわかる会