袴田家物語

巖さんが見ている腕時計・・巖さんが逮捕される前に持っていたものです。


秒針が面白い・・チカチカチカ（音はしません）回っていくのです。

こんな時計、初めてみました！みなさんはご存知でしょうか。

巖さんの手に戻ってきたので、お聞きして見ました。

＜イワオさん、この時計、どこで買ったんですか？＞

「ん・・・わからんね」

＜これ、巖さんのですよね。覚えていますか？＞

「覚えてないんだね」

「これが来たってことは・・・袴田巖が死にゃせん・・殺すことなどできやせんってことだ」

20分間にわたり巖さんの世界のお話を伺いました。

とても穏やかな語り口。私に教えるといった感じです。

何度も「袴田巖を殺すことなど、できやせんのだね」とおっしゃいました。

その通りです。

ご自分に言い聞かせているというふうに聞こえなくもない・・。

お話してくださっている表情が柔らかくてホッとしました・・。


そして、いつものように街へお出かけに。「仕事」です。


ひで子姉さんに大事にされて、平和に暮しておいでです。








  

袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会主催の集会です。

＜最高裁は証拠に基づき再審開始、巖さんに無罪判決を！＞
「無実の袴田さんに無罪判決を求める集い」

巖さんが集会でマイクを握ったのは久しぶりでした。今年初。


「私が袴田巖でございます・・」とご挨拶。

あとは巖さんの世界ながら・・少し断片を拾うと・・

「それで清水へ来て、えー闘いが始まった。あー、ライト級から、だんだん上がってヘビー級まで行ったんですがね・・」

「えー、これからの闘いですが、・・こがね味噌に勤めるようになった」

「こがね味噌のために頑張った、えー労働なんかして鍛えていた、それで、その結果として、えー、KO級賞（？）まで輝いたってことだね」

清水、こがね味噌、ボクシング、さらに「暖流」などの話が出たことに驚きました。

ひで子姉さんは、「はい、ありがとね」とマイクを受け取って・・


「イワオはま、こんな具合でございますが・・」の後は、クラウドファンディングでのご支援へのお礼を。

「大変なご支援を頂きまして、本当にありがとうございます。
若かったうちは、兄弟5人働いて工面しましたが、こう長い裁判で、もう上の3人は亡くなり、不可能です。どうしても資金面では弁護士さんにご迷惑をかけているんです。そういう時に、大変なお助けを頂き有難いと思っています」

「命ある限り頑張ってまいります。巖は毎日歩いていて、自分でも気をつけているようで、９０くらいまでは・・。私は100までは生きます。長い裁判ですが、皆様のお力をぜひぜひお貸しください。よろしく、どうぞ、お願い申します。ありがとうございました」と結びました。

巖さんはすぐに会場を出られたので、ひで子姉さんについて私も。

なので、集会で他の方のお話は聞けませんでしたが

他にゲストは、袴田事件弁護団・西澤美和子弁護士、布川事件・桜井昌司さん、冤罪被害者・二本松進さんでした。

早々と会場を後にした巖さんは、清水駅に着くと・・

「ちょっと、暖流に寄っていきましょう」

「暖流」！え～～どうやって行くの？？と動揺する私でしたが・・

ちゃんとひで子姉さんが場所を知ってました。

写真撮り損ねましたが、「暖流」の建物は当時のままあります。

（私が巖さんと一緒に行くのは3度目なので、過去のブログにもあります）

ちょいと寄って、空き家なのを巖さんも見て・・

「何もないんじゃしょーがない」のでした。

暖流は・・なかなか切ないですね。

さて、最後は、集会前のスナップを






集会は、コロナでほとんどできず、オンラインか延期。

やっと、人数制限しての再開でした。

でも、やっぱり、生のほうが連帯感感じるし、盛り上がるし・・

早く、コロナ克服できることを祈ります。







  

記者会見は２回行いました。午前中に静岡県庁記者クラブ、午後から東京霞が関司法記者クラブにて。ひで子姉さんは静岡会場のみです。






久々の記者会見でひで子姉さんも生き生きうれしそうでした
裏側もちょっとお見せしましょうか・・





私からのご報告は以下の通りです。

袴田事件クラウドファンディング　
目標金額180％達成のお礼とご報告　　　
　　
「袴田事件を再審無罪へ。最高裁に立ち向かう、弁護団に応援を。」 2020年8月18日、54年前袴田巖さんが逮捕された日、怒りを込めてスタートした袴田事件弁護団の弁護活動費用を募るクラウドファンディングが10月16日23時に終了いたしました。
結果は以下の通りでございます。

支援金総額：１８,０６７,０００ 円
支援者人数： １,５１０ 名
（支援総額は、締め切り後（10/17）に当会に送金された分を含む）

ご支援くださった皆様に心より御礼申し上げます。

呼びかけ人としてこのクラウドファンディングを振り返り、3点申し上げます。
１、 目標の180％達成により、資金面のパワーアップが実現し、弁護活動の範囲と可能性が一気に広がりました。
金額は、裁判や弁護活動費用を募るクラウドファンディングで最高額と聞いております。
公務員として報酬は保障されたうえに税金投入により潤沢な資金をもつ検察と、無報酬で自腹を切るしかない弁護団の闘いは、資金面では圧倒的な差がありました。
それでも弁護団は第二次再審の静岡地裁で再審開始決定を勝ち取りました。ですが東京高裁では不当にも逆転の決定、現在最高裁に移っています。死刑再審ゆえ、袴田巖さんの命がかかっています。最高裁での闘いに絶対に負けられません。

２.　最高裁で闘う弁護団への大応援団が姿を現しました。
「国民一人一人が声をあげる場を作ってくださったことに感謝します」というメッセージにあるように、応援したいが方法がなかったという人たちが、待ってましたとばかりに支援に動いてくださいました。また、これまで袴田事件を知らなかった人たち、知ってはいたが見ていた人たちなどに、弁護団の闘いの訴えが届き、袴田巖さんのために少しでも力になりたい、黙ってはいられない、絶対再審無罪に！という人々の思いが沸き立ちました。日本全国、さらに海外からも弁護団への支援が途絶えることなく届けられたのです。支援と共に届けられた応援メッセージは、半世紀以上闘い続け心身ともに深く傷ついている袴田巖さんへの思いやりと、弟のために闘う87才の姉・ひで子さんへの労りにあふれていました。強い感動を呼ばずにはおかない貴重な言葉の数々が姉・ひで子さんや弁護団を力づけました。支援者の裾野も広がり、20代から40代、事件発生当時には生まれてもいなかった若い世代が多いのも特徴でした。
世代を超えて袴田事件に衝撃を受けるとともに、冤罪を憎み正義を希求するみずみずしい思いの表出であったと思います。
全国の弁護士の方々からのご支援も多く、袴田事件弁護団へ熱いエールが送られました。

３.冤罪事件の闘い方の新しい道です。
大崎事件のクラウドファンディングが先鞭をつけ、その大成功に勇気を得ての挑戦でもありました。 「今まで冤罪事件というと弁護団が手弁当でというのが常識でしたが、その意味でこのクラウドファンディングの成功は冤罪支援に新たな道を切り開いたといえます。ぜひ頑張ってください」という応援メッセージを頂戴しました。国民的支援を獲得する格好の一手段として、クラウドファンディングという方策が、冤罪との闘いにとって有効な武器になることを示せました。

「権力の不正を弾劾する国民の広範な批判だけが正義を守る最後の保障なのか」と上告趣意書に刻んだ袴田巖さんの叫びを受けてのクラウドファンディングでした。これが、もっと広く燃え盛るように祈ります。 （実は、終わった現在もご支援が続いています）

この度のご支援により、袴田さんに再審無罪の道が拓けますよう、難しい裁判へ挑んでいる弁護団の勝利をお祈りします。 みなさま、本当にありがとうございました。

袴田さん支援クラブ代表　猪野待子（いの　まちこ）


記者会見の様子はYouTubeでご覧いただけます
https://apc01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3D8FjzgWh2M_A%26feature%3Dyoutu.be&data=04%7C01%7C%7C17bd0469bff84ad10ddd08d875016c8d%7C84df9e7fe9f640afb435aaaaaaaaaaaa%7C1%7C0%7C637387996260749257%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C1000&sdata=wCmE1w6PADtIIoHAv5m1kOeE44ak%2FGagKlBaGtgt2ec%3D&reserved=0





  

クラウドファンディング終了翌日、「袴田事件がわかる会」やりました～
（後ろの方は写真に入らず）
ゲストは元裁判官、しかも30件余の無罪判決を確定させた伝説の元裁判官・木谷明氏から薫陶を受けた愛弟子・水野智幸先生です。


水野先生は、現在法政大学法科大学院で教鞭をとられる傍ら、弁護士としてもご活躍で袴田事件弁護団にも加わっておいでです。

木谷先生との思い出、裁判官という仕事、課題などなど、対談も含めてお話は２時間近くに及びました。優しい語り口で・・。

ひで子姉さんも、クラウドファンディングへの思いとご支援へのお礼、巖さんの近況エピソードを威勢よく語りました。




毎月好評の袴田家の1カ月報告もあり。

充実の2時間半でした。

あとは続編で








  

昨夜10月16日23時をもちまして、袴田事件のクラウドファンディングが成功裡に終了しました。
（ご支援者人数、ご支援金額はまだ確定数ではありません。数日かかります）

8月18日、54年前に袴田巖さんが逮捕された日に怒りを込めてスタートしましたが

本当にたくさんの方にご協力いただき、助けられて、大成功させることができました。

袴田巖さんの再審無罪を求める、さらに日本の司法に正義を求める力が集まりました。

特徴は、事件のときには生まれてもいない若い世代が主流でした。

ほんとうに、うれしい事でした。

弁護団は、新たな闘いに向けてスタートすることができます。

お力添えいただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。

本当に本当に、ありがとうございました。

最後に、穏やかな袴田巖さんをお届けします。


この人を、死刑囚のままにしておく不正義は許されません。




  

ゲストは、水野智幸さんです。（元裁判官、法政大学法科大学院教授、袴田事件弁護団）

2016年から弁護士としてもご活躍、私達には遠い存在である裁判官、その経験からのお話が聞けます。

ひで子姉さんも、もちろんマイク握ります！昨日の話も聞けますね！


みなさま、お出かけくださいませ。

浜松復興記念館にて、午後1時半スタートです。

お待ちしております！





  

7時からのChooseTV、ご覧になりましたか？

テーマ「それでも私はやってない。なぜ日本の裁判制度は、冤罪から無実の人を救えないのか 」です。


トップバッターのひで子姉さん、「イワオ～」

なんと、巖さんを呼び寄せました


ご出演のみなさんも、放送をご覧のみなさんもビックリでしたね！

巖さんは、パソコンをご存知ないと思うので、何をやっているのかお分かりではなかった・・
咄嗟の事で、説明もしていないし・・

じきに自室に戻られました。

ひで子姉さんの使っていたパソコンの台は、なんと、グランドピアノ


ほらね。


終了後、見直すひで子姉さん。「よかったね～」


この番組はYouTubeにあります。

まだの方は、ぜひご覧ください　https://www.youtube.com/watch?v=VIDD20TqBI4

番組終了後、たくさんの方がクラウドファンディングにご支援くださいました。


心より御礼申し上げます。

袴田事件クラウドファンディングは明日16日23時までです。

よろしくお願い致します。












  

袴田事件クラウドファンディングは、あと2日です。


お昼の時点で1294名の方がご支援くださっています。（支援クラブにお振込み分加算）

みなさま、本当に本当に、ありがとうございます。

目標は1500人！あと20０人です。

明日、ひで子姉さんが出演するオンライントークイベントがあります。


Choose TVです！

テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めた映像プロジェクト「Choose Life Project」に、15日(木)、袴田秀子さん、そして袴田事件弁護団の角替清美弁護士が登壇します。

袴田事件、大崎事件、湖東記念病院事件を取り上げ、「無実の人が無罪になるのは、なぜこんなに大変なのか」を考えます。弁護士の皆さん、冤罪の当事者など、またとない顔ぶれが集結する、貴重な機会となります。

ぜひご視聴ください！


ChooseTV! 再審無罪を阻む壁　

10月15日（木）19:00〜21:00

「無実の人が無罪になるのは、なぜこんなに大変なのか」

「それでも私はやってない。なぜ日本の裁判制度は、冤罪から無実の人を救えないのか」

司会：亀石倫子（弁護士）
出演　：
袴田ひで子（袴田巌さん姉）
角替清美　（袴田事件弁護団）
西山美香（湖東病院事件で無罪）
鴨志田祐美（大崎事件弁護団）
周防正行　（映画監督）

どなた様も、下記　Choose TVでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=VIDD20TqBI4

どうぞ、お見逃しなく！！！

また、アルジャジーラが袴田巖さんのえん罪事件を報道しています。

去年の夏、袴田家でも取材。でひで子姉さんの体操シーンがありますよ。
https://www.aljazeera.com/program/witness/2020/10/7/hakamada-japans-death-row/

次々と世界に巖さんの事が報道されています。
ここで再審無罪にしなければ、ますます日本の司法は批判されるでしょう。

最後は、ひと休みの巖さんです！浜松は、まだ暑い！






  

画面にカウントダウン表示が出ました

あと少し。ドキドキしてきました。

実際にご支援いただいた方は1263名です。（支援クラブへのお振込み者数加算）

みなさま、本当に本当にありがとうございます
今日の袴田家の二人をお届けします。

ひで子姉さんには取材が。記者の手元には、『デコちゃんが行く』


デコちゃん節が響き渡りまして～感心しきりの取材記者。

涼しい顔のデコちゃんですが、いつ聞いても、何度聞いても、スッパスッパ気持ちいい～


巖さんはというと・・街の「パトロール」です。28度の浜松、夏姿でも汗が






ちょっと写真のピントが合っていませんが・・テレビ局のカメラがいました。


テレビ局カメラの先にはムクドリの大群！

街路樹の間を飛んだり移動したり、すごいのです。

気がつけば・・巖さんの肩にもムクドリの糞が

ウンがついたと思いましょう。

さて皆さま、今度の土曜日は「袴田事件がわかる会」もお忘れなくお願いします。


元裁判官で弁護士、法科大学院教授で袴田事件弁護団でもある水野智幸氏をお迎えします。

どうぞ、お見逃しなく。










  

あと4日です！ご支援くださった方は、1253名です（支援クラブにお振込みの方加算）

ここへきて追加ご支援くださる方も少なくありません。

みなさま、本当にありがとうございます。

レディフォー　袴田事件クラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/free-iwao

袴田チャンネルもご覧ください
https://www.youtube.com/channel/UCqlu_zQAcuZkoHv-b4OT7bQ/videos?view_as=public


今日の袴田家のお二人、お届けします。

お昼ご飯が済むと・・巖さんには「デコちゃん床屋」


髭剃り後はマッサージ（あ～巖さんがここにいる幸せが、ひで子姉さんの顔に出てる）


巖さん、お出かけの支度。それを見守るひで子姉さん。巖さんの動作は、ゆ～～っくり。


出かける巖さんを3階から見送る・・左手方向から出てくる見守り隊に手を振って


今日は男性が当番なので、少し離れて同行。豆粒みたいの、見えますか？


「行った行った」


平和で幸せな袴田家・・・

巖さんを「死刑囚」のままになんか、しておけません。