袴田家物語

・・１３：４０くらいに袴田家へ行き、巖さんにご挨拶すると ・・

「今日は、東京行くから！駅前に温泉が出て大きなビルになっているところが、袴田巖のものに なったてんだな！それを見に行くから！」

と、にこにこ顔で言われました・・

巖さんの見守り隊、Sの報告です。

東京駅前に温泉それも、巖さんのもの

Sさんは巖さんを乗せて、浜松から東名高速で1時間ほどの焼津駅前黒潮温泉へ
途中、こんな会話も

「東京へは久しぶりですか？」
「いや、この間行ったんだが途中で帰ってきたんだね」
（これは、本当です）

「東京へは新幹線より車が楽ですか？ 」
「ああ楽だね」

「天竜川ですよ～」
「ああ、天竜川」

「富士山は見えませんね」
「あー見えないね」

巌さんはずっとニコニコ、がはがは笑っておいでだったとのこと


駅前に足湯があるんですね


巖さんは、温泉と言っても、知らない男性のいる男湯には入りません、というか、入れません。多分はなから温泉に入るとは思っていない。妄想の世界で、新しくできた自分の財産を見に行くということのようです。

そして、やっぱり巖さんは自販機に吸い寄せられていくのでした。


東京駅にはお連れできませんが、巖さんはご満足の様子。

妄想の世界にいる巖さんと折り合いをつける日々です。




  

今朝の中日新聞です


こちらは静岡新聞


三者協議後の弁護団記者会見・・写真がイマイチ




今日、ひで子姉さんにインタビューしました

＊昨日の記者会見にズーム参加でしたが、どんな話しましたか？

「イワオの様子を話したんだよ。コロナ対策どうしてますか、とか質問されて。ま、本人も必要なところではマスクするしね。手の消毒もするし。私もさ、朝早い時間、人がいない時間にサササッと買物とかしてきてさ、人に会いませんから大丈夫って言ったんだよ。裁判の事については、特に何も」

＊それでは、裁判の事については、どうですか？
年度内に再審開始か否かの決定が出そうな気配ですが。

「そりゃ～期待してるさ。再審開始をさ」

「でも、裁判っていうのは、決定がでるまで、ほんとに分からないのよ。もしもだよ、（再審開始を）棄却するようなことがあったなら、裁判所は一体どんなことをいって棄却するのか！そう、私は思ってるよ。そん時は、100才だって、なんだって、勝つまで闘うさ」

＊12月5日東京高裁での弁護団意見陳述、ひで子姉さんも傍聴できるようですが、上京して傍聴しますか？
「そりゃ～するさ！行くに決まってる！」

＊巖さんは？
「まぁ、イワオのことだから、分からんわね。説明したって、イワオに通用しないし。東京行く？って言ってはみようと思うけど」

そうですよね。その時の巖さんの気分次第ですね。

みなさま、巖さんの再審請求審の正念場です。どうぞ応援してください！

(余談ですが・・ひで子姉さんの歯、入歯ではありません、全部自分の歯89才7ヶ月）






  

台風の影響で、浜松は夜、豪雨で河川危険アラートがなっています。

みなさまのところは安全でしょうか。

まだ雨が酷くなる前、袴田家に大学生が取材にやってきました。巖さんは・・？


ひで子姉さんに話を聞き始めたところで・・あ巖さんのお出まし～。

巖さんのところに行ってご挨拶しましょう


「え～・・学生なら・・学者になるのか・・・」　
寝起きなので、まだ調子でない・・朝ごはんも食べてないしね

しかし、だんだん調子は上がっていき・・


「食うもんも、着るもんも困らん、ただでくれる、そういう国家になってきてるんですがね・・・これで世界が騒ぐ必要がないんだね、ケンカやる必要はないんだね・・・真夏の時代でもあるね・・」

袴田巖さんのレクチャー・・初めて聞く人には理解が難しいですね・・

巖さんの口から出る「国家」は、巖さんの頭の中だけにある、巖さんが最高権力者の「国家」のことです。

みなさんが、ひで子姉さんの取材に戻ると・・

ご飯にしましょう。今日はブランチ。


この後、巖さんは雨の街へお出かけになりました

「おおかた車の中だからね、（雨）関係ないよ」とのこと。

「学生が冤罪事件に関心を寄せてくれて、うれしいね～」と、ひで子姉さんはとても喜んでいました。

私も。

みなさん、お疲れさまでした。期待しています




  

毎月第3土曜日に開催している「袴田事件がわかる会」ですが・・

毎回のご参加に加えて、記録まで残してくださるKさんから届きました


Kさん、本当にありがとうございました。

また来月もお待ちしています。

来月の「袴田事件がわかる会」ゲストは、この方です↓（中日新聞記事）


時の人！秦氏のお話を、ぜひ聞きにお出かけくださいませ。




  

おーっと、受付に座ってるのは・・ひで子姉さん

初めてご参加の方、ようこそいらっしゃいませ
前から袴田事件に関心を寄せていたとおっしゃる市議会議員の方でした

袴田事件弁護団の間光洋弁護士をゲストにお迎えしました。


まずは、ひで子姉さんのご挨拶

「裁判も今は最終段階、来年の春くらいに再審開始になってくれると期待しています・・・私も、四捨五入すれば９０でございます・・よく生きてきたと自分でも思います。とにかく、元気でなきゃいかん！・・巖も、ピントは狂ってますが、元気です。みなさま、どうぞご支援お願い致します」

ひで子姉さんの艶のある元気な声に、会場は大きな拍手に包まれました

「弁護団報告　差戻審と見通し」と題して講演される間弁護士

現在、差し戻し審の争点は、1年以上味噌に漬ければ衣類に付着した血痕の色に赤みが残るか否か。
それに関して、先に行われた弁護側と検察側の証人尋問について語られました。

弁護側証人が明らかにした「血痕の赤みは残らない」とする化学的機序、それに対して検察側証人は、論理的反証はせず、「赤みが残る可能性がある」と結論だけ言っていて、全く説得力がないこと。弁護団は、最高裁が高裁に差し戻した際に課した「宿題」に答えており、結論は見えている。

「再審開始となることを確信している」そう、語られました。

会場からは、活発に質問や意見が出されました。

みなさんのアンケートに残されていたのは・・「袴田さんに再審開始を！」。



  

袴田家に小さなお客さんです

「あら～～、いらっしゃ～～い」と、ひで子バアチャン。Rくんは、ここどこ？きょとん

巖ジイチャンとこ、行ってみよっか。あれ？ジイチャンなにしてんの？不思議そう


ジイチャンは、ヒゲを剃ってもらっているのでした。


巖じいちゃんに抱っこしてもらおうか　うぇーーん

巖さんの表情、見てください！



あらら・・・どうしたってうぇーーん


ジイチャンはニッコニコだけどねぇRくんは、ジイチャンに馴染みがないんだとか


さーて、巖ジイチャンのお出かけだ～。


子供抱っこしながら巖さんにカメラ向けるママ・・静岡で袴田事件担当の記者でした。

転勤して出産したRくんを、巖さんとひで子姉さんに見せに来てくれたのでした。
静岡大学まで巖さんを追っかけて～


巖ジイチャン、また来るからね元気でいてね


Rくんに愛おしそうな視線を注ぐ巖さん・・

「子供は未来の宝だ」・・そうおっしゃいましたっけ。

さて、みなさま、明日は「袴田事件がわかる会」です

浜松復興記念館に1時半！ぜひ、お出かけください。

巖さんの裁判の今、それを知ることができます！

出かけて応援してください。ひで子姉さんもマイク握ります






  

みなさま、毎月第３土曜日は「袴田事件がわかる会」です。

17日のゲストは、袴田事件弁護団の間光洋弁護士です。

弁護団の中でも中心になって活躍する若手敏腕弁護士です






（いずれもYouTube「袴田チャンネル」でご覧頂けます→https://www.youtube.com/channel/UCqlu_zQAcuZkoHv-b4OT7bQ/videos?view_as=public）

《袴田事件再審請求審の今》について講演していただきます。

9月17日（土）浜松復興記念館にて午後1時半からです。

入場無料、初めての方も大歓迎です。

巖さんの姉・袴田ひで子さんの元気な声も響きます。

直接聞くことができる貴重な機会を、どうぞお見逃しなく。



  

巖さんは、どんなことを考えていらっしゃるのか・・

時たま、ポツン、ポツンと口から出される言葉からは、とても計り知れません。

一昨日に言われた「死刑」の話・・少し不安定な様子。

その後の巖さんはどうなのか・・・。

「おはようございま～す」

「あ、どうも」

いつもと変わらない感じ。

昼食後・・「出かけますか？」とお聞きすると・・「出かけますよ」

「車、来てるの？」「今日は、私の青い車です」

そして・・ルーティン。静岡大学浜松キャンパスへ。

決まった自販機で「勝負」。同じ行動が巖さんの特徴です。半年くらいで変わることも。

土曜日で学生の姿なく、まるで「貸し切り」。飲物も、まるでルーティン。


大学をひと回りして・・
「どこへ行きましょうか」「え～？どこ？・・駅南でいいよ」・・どうでもいいけど、そんな感じ。

のんびりムード。あ～、よかった。ほっとします。

「袴田巖の大邸宅」へ寄って・・


もう、暗くなってきましたっけ。こうなると、出現するものが。まん中の木の上・・見えますか？


ムクドリの大集団です。夕暮れに浜松駅周辺の木に集まってくるのです。

その羽音もスゴイ！「イワオさ～ん、鳥！鳥！ムクドリですよ」

チラっと目を向けるも興味示されない巖さんでした。

が、そのすざまじい様は、YouTube「浜松駅　ムクドリ」などで検索すると見られます。


「イワオさん、日が短くなりましたね。もう真っ暗」　

「ああ、短くなった」

「イワオさん、今日もお疲れさまでした～」

「はい、どうも。お疲れさんでした」

穏やかな巖さんでした




  

昨日のことです。


昼食後、支度も整い、見守り隊も迎えに来て、出かけるばかりとなった巖さん・・

テレビなんか点けはじめて・・・どうした？？

テレビ画面は、ハングルから中国語講座へと移っていきます。

巖さんは目を向けてはいるけれど、興味持って見ているとは思えない。

「イワオさん、行かないんですか？」・・お聞きしてみた。

すると、巖さん・・

「行くは行くけど・・今、死刑やってるんだ」

穏やかな口調で出た衝撃的な言葉、死刑

なんてことでしょう・・そんなこと考えてらしたとは。

巖さんの中で、「死刑をやってる」のは誰なのか・・死刑にされているのは誰なのか・・

咄嗟の事で、心乱れる私・・巖さんにアレコレ聞くのは憚られる・・が、「死刑」は打ち消したい。

「イワオさん、死刑なんてありません」

沈黙する巖さん。

少しして、「今日は行かない」。

これまでの経験からすると、巖さんは出かける！

見守り隊はいったん外に出て近くで待機。

そして、一人出かけた巖さんに見守り隊は合流しましたが・・

やっぱり普段と違って不安定な感じをみせる巖さんでした。

巖さんの妄想の中では、自分が「死刑にされる」側ではなく、「死刑にする」側なのだと思うのですが・・。なぜなら、妄想の巖さんは最高権力者、最高裁長官でもあるのですから、死刑にされるわけがない。

1980年の死刑確定から40年以上経ち・・釈放されて8年以上経つ今も、再審無罪になっていない現実が巖さんを不安定にし混乱させている・・。巖さんが無実だからです。

年内に検察側、弁護側双方の最終意見書が出され、年度内には再審開始か否かの決定が出される予測の袴田事件第2次再審請求審。

ここで再審開始決定が出され、再審無罪の報を巖さんに届ける！

巖さんに日本の裁判所に正義があることを示さなければ！

高裁の担当裁判官の方々、巖さんの現実を見てください、見に来てください！





  

ピンポーン袴田家の玄関。

うわっおいしそ～

届いたのは、ホカホカのコレ

見守り隊が誇る料理人、清水さんお手製餃子です。

「中に、シソの実たくさん入れたからさ。タレ、これもオレが作ったんだよ」

あ～、料理人の写真も撮ればよかった・・餃子に目が眩んで気が回らなかった

清水さんは、男性の中で唯一巖さんが信頼する人。

見守り隊の中でも、最近は清水さんにだけジュースをあげる巖さんなのです。

巖さんのお弁当を作って届け、巖さんのお出かけを優しくサポートし・・

ずっと誠心誠意、巖さんに寄り添ってきた清水さん。

巖さんの男性アレルギーを、じわじわと溶かしてきています。

この人なんですが・・顔が見えませんね


月曜日には、巖さん、清水さんと海や浜名湖にも行かれましたっけ↓（清水さん撮影）



さーて、食べるよ～。「あ、うまい！シソの香りがするわ～」と、ひで子姉さん。

巖さんは、寝坊助でまだ布団の中

「イワオさ～ん、起きて、起きて。清水さんのギョウザきたよ～」

ムックと起き上がった巖さんですが・・

丁寧に、丁寧に布団畳んで・・着替えて・・顔洗って・・歯磨いて・・小一時間かかっちゃう・・

やっぱり目をつむって味わう巖さん・・

あれ巖さんに餃子2個しかないやん、と思われた方・・

「いいんだよー、イワオは食べ過ぎだからさ、ワハハ」

実は、巖さんはブランチで、朝食に引き続いて食べているのです。
あとは明日のお楽しみ！

食後は、ひで子姉さんに髭剃り＆マッサージしてもらい・・

元気に、「パトロール」にお出かけになりました。