2016年01月31日

「平穏死」という親孝行



「平穏死」テーマの最後に・・

まだまだ書きたいことは尽きませんが、いつまでも続けるわけにもいかないので
在宅医療の第一人者である尼崎の長尾クリニック院長の長尾和弘医師の著書から、『平穏死という親孝行』「親を幸せに看取るために子どもがすべき27のこと」の一部を紹介します。

長尾医師には、一昨年家族が看取りをしていただきました。
(全国を講演して歩き、本も書き、クリニックの診療もするという殺人的なスケジュールの中、本当に長尾先生ご本人がいらっしゃいました。深夜だったり朝だったり。)

ブックカバーの最初に・・「親の「平穏死」こそ最期にできる親孝行」と書いてあります。

「はじめに」では、「子どもが親の「穏やかな死」を邪魔している!」とも。

3、「病院が一番」という思い込みを捨てる。

4、親に「余計な医療」を受けさせない。
  終末期の脱水は自然の恩恵。終末期は脱水のほうが結果的に長生き・・。
  自然な脱水を黙って見ている、そして自然な経過に任せるという「勇気」も大切。

5、「死を受け入れる」ことは負けではない。

6、「平穏死」という言葉の意味を知る。

8、親が「どんな最期を迎えたいのか」本音を聞く。

9、「親の死」を「自分の死」に置き換える。

11、看取りの実績がある「在宅医」を探す。

13、平穏死をさせてくれる「施設」を探す。

25、何かあったら救急車は呼ばず、まずは「在宅医」へ。

以下はおススメの本です。

中村仁一著
『大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ』幻冬舎新書

石飛幸三著
『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』 講談社文庫
『「平穏死という選択』 幻冬舎ルネッサンス新書
『こうして死ねたら悔いはない』 幻冬舎ルネッサンス
『家族と迎える「平穏死」--「看取り」で迷ったとき、大切にしたい6つのこと』 

長尾和弘著
『「平穏死」という親孝行』 アース・スターエンターテイメント
『家族が選んだ「平穏死」』 上村悦子との共著 祥伝社黄金文庫
『「平穏死」10の条件』 ブックマン社

また、長尾和弘医師のブログも熱烈おススメします。

「老衰のために体に限界が来て、徐々に食が細くなって、ついに眠って静かに最期を迎えようとしているのを、どうして無理やり揺り動かして、無理やり食べなさいと口を開けさせることができましょうか。・・もう寿命がきたのです。静かに眠らせてあげましょう。これが自然というものです。これが平穏死です」(石飛幸三著 『「平穏死」のすすめ』より)

みなさんも「最期の親孝行」を、ぜひ!!!








  

Posted by 袴田家物語 at 15:33Comments(0)生活ちょっといい話平穏死

2016年01月30日

理想的な平穏死 4



病院から退院した母は、介護サービスつき高齢者住宅(以下、便宜上「施設」とする)に入りました。


「3ヶ月で死ぬ」といわれたため、それまでいた高齢者住宅を引き払っていました。嬉しい誤算で退院することになりましたが要介護度5の母を自宅で看ることはできず、住居を探さなければなりませんでした。

母の落ち着き先を探す時、まずはそこで「看取り」ができるかどうかが重要な条件でした。つまり、そこで死なせてもらえるか、ということです。

老人介護施設(介護サービス付き住宅でも)では、具合が悪くなれば救急車を呼んで病院に運び、そこで亡くなるのが一般的だからです。
点滴やら何やらの医療行為で平穏死はできません。

あちこち足を運び、「看取り」ができる「施設」をみつけました。
そして、在宅医療を支える(つまり往診してくれる)新たな主治医もみつけました。

この両方に、母に延命治療はしないという私の堅固な意思を伝え、異変があったときには主治医に往診してくださるよう、そして住まいで看取りをしてくださるようお願いしました。

何度かの交渉の末に、以下の了承をとりつけました。
(実際、主治医の先生には、何度も足を運び、また手紙も出し私の意向を訴えました)

*最期は自然の摂理にしたがうこと。
*そのため口から食べられるだけにし、水分補給や栄養の点滴も一切しないこと。
*異変を認めた場合は、救急車は呼ばないで主治医に連絡すること。

ここまで掘を固め、もう大丈夫!と思って安心していたら・・
こんなこともありましたっけ。

去年の6月深夜、思わぬ電話が兄弟から入り・・
「今な、病院で救急車来るの待ってるんだ。ばあちゃんが運ばれてくるっていうから」

なんだって?!救急車?母を病院に運ぶ?
あれほど何度も話合って救急車は呼ばないと決めたのに。

すぐに「施設」に電話して容態を聞くと、足に痛みがあり顔色が青くなり血圧が下がったとのこと・・。リュウマチの持病がある母は梅雨期になると動かす時に痛みが出るときがありましたが、薬を処方されるには至っていませんでした。ここは主治医の指示を仰ぐのがいいと思われました。その旨の話をし・・

私は「母を救急車から降ろさずに、「施設」に戻してください」といいました。

在宅医療の第一人者である長尾和弘医師が、著書でもブログでも「救急車を呼んだら、延命治療に一直線。平穏死はできない。救急車は呼ぶな」と警告しているからです。それはそうです、救急車を呼ぶということは「治療してください」ということですから。救急車で搬送されてきた患者を何もしないでおいたら、それは訴えられるでしょう。治療を求めないなら呼ぶほうが悪い!

結果、母の入院は免れたのですが、大体入院するほどのことではありませんでした。

「施設」は、何かあった場合に責任を問われるのを恐れて、とにかく病院に送るのです。
責任の一切は私が負いますと何度も言っていても、こうです。

この日、この施設では幹部が深夜に集合して、この件の協議をしたとか。
翌日、侘びの連絡が入りました。

実際ここは、母体の病院の理事長の方が「日本尊厳死協会」の理事をされているように、先進的な考えで運営されており、リーダーがまた優れており、食事は美味しく、レベルの高い介護サービスを提供していました。

救急車の一件は、私と「施設」との距離を縮めて、それから更にお互いに気持ちよく率直な交流ができるようになったと思います。

そして、「夜中でも連絡してください。主治医の務めですから」と言ってくださった先生のお陰で、めでたく母の平穏死が実現できたのでした。

母が見せてくれた「平穏死」・・それは本人に最高な最期であるばかりでなく、残された者にも最高の見送りです。

しかし、平穏死は決して黙っていてはできません。

どうぞブログを読んでくださったみなさんも、大切な方の平穏死を実現されますように・・。

写真は雑誌「文藝春秋」2012年7月号の記事です。
「大型特集・・尊厳ある死」の中のひとつですが、

「人生最期のとき、病院での治療が苦しみを増している。多くの患者を看取った医師が明かす平穏な死の極意」が3名の医師の対談形式で記されています。バックナンバーがご覧になれるなら熱烈おススメです。








  

Posted by 袴田家物語 at 18:01Comments(2)生活ちょっといい話平穏死

2016年01月29日

理想的な平穏死 3



昨日の更新ができず、失礼しました。

さて、「胃ろう」はしないで自然に見送ることに兄弟と主治医の了解をとりつけたものの、水分補給の点滴をはずすことはできませんでした。

この主治医がひどかった!

母のベットを挟んで私と主治医が対面した時
「このまま胃ろうしないでおくんなら、こんなの(母の顔のほうをアゴでしゃくり)長くはない。3が月ももつかどうか」
そう主治医が言ったのです。

母は目を開いています。患者本人の前でなんてことを言うんだ、この人は!!!

「すみません、本人が聞いていますから、廊下に出てもらえますか」

私は主治医を廊下に促しました。

「ふん、あと言う事はないから」と主治医は病室から出て行きました。

なんていう人だ!!!私は怒りが込み上げてきました。

母は認知症もあり、直前の事は覚えていないことが多く、この事についてはその後何もいいませんでした。私は、この時ほど認知症が有りがたいと思ったことはありません。

残された時間が少ない母のために、母が目を覚ましたときに安心できるよう、一切の事を放り出して母のそばについていようと決め、私は朝から夜まで母の傍にいました。女手ひとつで苦労して育ててくれた母に恩返しをしなければ・・という思いです。

傍にいると・・

「お腹へった。何か食べるものはないのか」

「食べたものがむせて入院してるから、今は食べさせられないんだよ。ごめんなぁ」

この会話が、何十回、何百回、何千回と続くのです。

それが私は辛くて辛くて。

しまいには・・「何か食べさせろ!このままじゃ死んでしまう」と叫ぶ母。

私は看護師長の方に、「アイスでも食べさせてはいけませんか」と聞きました。

すると、高齢者は嚥下機能が衰えて唾でも誤嚥(ごえん・・飲み込んだものが正常に通らず気管に入ってしまうこと)するくらいだから、口から食べ物はおろか水をいれることも生命の危険になるので絶対口からの飲食は禁止との答え。

そこで私は考えました。

生命の危険を回避する現状は、どうなんだ・・

母は空腹で飢餓状態のようだ・・まるで拷問のようではないか・・

もう2ヶ月も飲食禁止になっている・・

これ以上、母に拷問まがいのことを強いることはできない。

食べてむせて死んでも仕方ない。少なくとも飢餓状態の今よりはましだ。

大体、3ヶ月以内に死ぬ人が、「お腹減った」と叫ぶのか?

私は、看護師長に言いました。

「私が全責任を負いますから、今から母に食べさせます」

看護師長は困惑して主治医に聞くと、「好きにすればいい」との答え。

まず、のどが渇いたという母に好物のかき氷を与えました。
美味しそうに飲むのですが・・やっぱりむせます。

むせると苦しそうだし・・食べたがるし・・私の葛藤は続きます。

そんな時に、知り合いが介護の達人を連れてきてくれました。

その達人は、私の口にスプーンでかき氷を入れました。
私を母と同じ姿勢にして。

「ほらね、これじゃーあなたも飲めないでしょ。首の角度が悪いのよ」

そう言うと、母の首の後ろにタオルを入れて首を立てて顎をひくような姿勢にして、かき氷をいれると・・あれ~~不思議!難なく飲み込むではないですか!ゼリーも食べられました。まるで魔法にかかったみたい!

え~こんな簡単なことで!!!

それからというもの、おかゆも、味噌汁も、豆腐も、つぶしたバナナも、食べられるようになり、私は病院に母のために食事を出してくれるよう頼みました。母は、本当に幸せそうな顔で食べていました。やがて完食する勢いになり・・ついに退院することに。

病院のスタッフの方たちは、一様に驚き、「娘さんの力はすごいね!」などど言ってもくださいました。

ただ、退院直前の回診にきた主治医は、またベットの母の方を顎でしゃくり
「こんなの、やっとこさ食ってるんだから、どうせまたすぐに戻ってくるに決まってる」
そう言い放ったのです。

どうして一言「よかったね」と言えないのだろうか・・。

主治医の言う事に背いて食べさせた結果の退院なので、面白くなかったのかもしれません。

でも、もうこんな人の言うことはどうでもいい。

私は、三途の川の前まで行った母の腕を引っ張って連れ戻してきたのだ。
病院を出る時に、母の車椅子を押しながら私はスキップしたい気持ちでした。

それから4年の間、平和なときが流れるのですが、やがて訪れる母の最期が「平穏死」となるように、さらに私の奮闘が続くのでした。

この続きは、また明日に。

どうぞ、明日もブログをのぞいてください。




  

Posted by 袴田家物語 at 14:15Comments(0)生活ちょっといい話平穏死

2016年01月27日

理想的な平穏死 その2



昨日は、兄弟に「親不孝者!」とののしられ、大喧嘩になったと書きました。

それは、「胃ろう」をめぐっての話です。

「胃ろう」とは・・高齢になったり病気などで口から食事ができなくなった時に、お腹に穴を開けて管を通し、胃に直接栄養や水分を入れる人工栄養法です。聞きなれない方もいらっしゃるでしょうが、高齢者の終末期延命治療の代表格です。

ここに至る経過をご説明しましょう。

2011年6月、小規模多機能型居宅施設にいた母が食事の際にむせて、その後発熱したことから施設が病院に運び入院となりました。
そして、医師から「口からの食事は無理だから」と胃ろうをすすめられた、胃ろうするしかないようだ、と兄弟から私に連絡が入りました。

口からの食事が無理??一週間前には、訪れた私と母の親友と3人で饅頭やお煎餅をバリバリ食べてお茶のみした母が??食事も完食していた母が??
にわかには信じられない!

私は新幹線を乗り継ぎ、東北の母の入院先の病院に駆けつけました。
病室をのぞくと・・・ベットが並び、そこには意識のないような高齢者がうめき声をあげて横たわっていました。
母はいない・・ちょうど通りかかった看護師に聞くと、「ソレ」とベットのひとつをアゴでしゃくって示しました。
「ソレ」ってなんだ!!!物を扱うようなこの看護師の態度にビックリ。その後もずっと腹が立つのですが。

そこには、点滴の針を腕に刺して舌をだらりとたらした老婆が。よく見ると、悲しいことに母でした。
名前を呼んでも薄目を開けるだけ。

私は自分の目を疑いました。
たった1週間で、元気で大笑いしていた母がどうしてこんな姿に?!

これは後に関係者の話から、入院に混乱した母が大きな声で人を呼ぶため鎮静剤か何かを使われたためだろうと思うのですが。

あの母の姿を見て、母は終末期を迎えたのだと思わざるをえませんでした。

そこでの「胃ろう」問題発生です。

担当医師は、誤嚥性肺炎のおそれがあるため口からの食事はできないと食事を禁止しました。
「胃ろう」をしない場合は、餓死するに等しく余命3ヶ月くらいだろうとのこと。

「胃ろう」は、高齢者の延命治療としてここ10年で10倍にも増加。1日3回定期的に宇宙食のようなものを入れられる。口から食べられないということは「美味しい」と感じる人間の根源的な喜びの一つを奪われます。また、「今日はお腹がすかないから、いりません」とはいえないのです。直接胃に入った流動食は、体の機能が衰えた高齢者では食道に逆流することもあり、肺炎を起こすこともあるとのこと。

*一番楽なのは自然死・・「我々はとかく、栄養補給や水分補給は、人間として最低限必要な処置だと反射的に考えますが、それはまだ体の細胞が生きていくための分裂を続ける場合の話です。老衰の終末期を迎えたからだは、水分や栄養をもはや必要としません。無理に与えることは負担をかけるだけです。苦しめるだけです。・・・このことを証明した欧米の文献は少なくありません。また、長年老年医学を研鑽している植村和正氏は、老衰で死ぬ場合は、栄養や水分の補給がない方が楽に逝けるという立場をとっています」(石飛幸三著 『平穏死のすすめ』
より)

*「経口摂取が不能であるという判定は科学的になされなければならないが、現実にはまだ完成していない分野である。」

これに先がけて、私は「文芸春秋」誌上に石飛幸三医師が「平穏死」について書かれた論説を偶然読んでいました。心臓外科医として活躍されていた石飛医師が特別養護老人ホームの常勤医となり、「胃ろう」や経鼻胃管(鼻の穴を通して胃の中に入れられた管)を受けている入所者を目の当たりにした時の衝撃。幾多の苦難に耐え、それを乗り越えてきた人生の果てに、まだこのような試練に耐えなければならない現実の理不尽な思いがそこには綴られていました。それは、読む私自身をも衝撃の渦に巻き込むには十分な内容で、それから私は石飛幸三医師や中村仁一医師、長尾和弘医師他、高齢者の延命至上主義医療の現状に異議を唱える医師の本を読みあさりました。

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』の著者中村仁一医師は、「胃瘻は一種の拷問」「死にゆく自然の経過は邪魔しない」「死にゆく人間に無用な苦痛を与えてはならない」と言っています。

欧米では口から食べられなくなった高齢者に「胃ろう」など延命処置をしない。
しているのは日本だけだとか。

私は一切の延命治療は行わないことが娘として最後に出来る親孝行であると確信し、これを実現させると決意したのでした。

もちろん、命は本人のものであるから、どうするかの選択は本人がすべきことです。

しかし、話ができない状態の母に聞くことはできない状況でした。

私には、母が延命治療を望まないという確信がありました。

母の母親(私にとって祖母)の最後の時のことです。もう意識なく苦しむ母親を前に、母は点滴をする主治医に「点滴をもうやめてください。これ以上母を苦しませることはできない」と泣いて訴え、最後の最後まで治療をやめることはできないと言う主治医と対立したのを見ていたからです。自身も「管つけられるなんてまっぴらごめんだ」とよく言っていたものでした。

さて、「平穏死」実現のために、まずは兄弟の説得です。

「なにもしないで母親を見捨てるなんて、よくも言えたもんだ!」
「親を餓死させるなんて、おまえは鬼だ!」
怒る兄弟には、まず、石飛幸三医師の論説が載っている「文芸春秋」を読んでもらいました。
そして、私が学んだ終末期についての知識を総動員して説得を続けました。
さらに「胃ろう」をしても数ヶ月しか延命効果はないと主治医が言ったこともあり、兄弟も次第に冷静になり「胃ろう」をあきらめるに至ったのです。

主治医は、拍子ぬけするくらい「あ、そう」でした。
(後に経口摂取について、この主治医と対立するのですが・・)

さて、これで母を平穏に見送れるか・・と思ったら大間違い。

これからが、また驚くべきひと波乱あるのでした。

続きは、明日!








  

Posted by 袴田家物語 at 18:27Comments(0)生活ちょっといい話平穏死

2016年01月26日

理想的な平穏死



ただいま~ブログが一週間ぶりとなりました。

実は、筆者の母親が亡くなり、葬儀のため雪国に出かけておりました。

母は91歳。理想的な「平穏死」でした。

1週間前に誕生日を家族と祝い、にこやかに談笑して・・

2日前には私に「スキーの事故などあるから気をつけてな」と電話で注意し・・

前日まで住まいの高齢者住宅のダイニングで皆さんと食事をし・・

朝は呼びかけにうなずいて・・眠り・・

ベットのそばにいた家族と看護士さんも気づかないうちに静かに旅立ったのでした。

というか、眠ったままになったのでした。

その顔は、お風呂にでも入って、「あ~気持ちよかった~」というふう。

残されたみんなが、家族も介護関係者も医療者(看護士、主治医)も「よかったね~」「私もこんなふうに逝きたい」と一様にいい、「幸せ感」に包まれたのでした。

やっとブログが再開したところで死んだ人の話、それもプライベートの話だなんて・・
と眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回の母の「平穏死」には大事な教訓が残されており、それはプライベートな問題ではありません。

「大切なご両親、配偶者の最期をどうするか」という問題にはみなさんも直面するでしょうし、社会問題です。

だれでも、大切なご両親、配偶者を最後に苦しめたくはないですよね。

ですが、「病院にお任せ」では最後に苦しめることになるのです。

今回の母の「幸せな平穏死」は、筆者が「獲得」したものです。

「口から食べられなくなったら自然にまかせる」・・これだけのことですが
実は、現在、これが難しい。簡単にはできない!!!
「現在の病院」では、老衰で病院に送られた場合、延命治療が「必ず行われる」ことで「平穏に死ねない」時代なのです。

筆者は、まず兄弟を説得し、主治医を説得し、介護所長を説得し、看護士を説得し・・
書くとこれだけのことですが、このひとつひとつをクリアするのに難儀なこともありました。
最初のころ、兄弟には「親を見殺しにするなんて、この親不孝ものが!」とののしられ大喧嘩に。

ブログをご覧のみなさんにも、大切な人に「平穏死」を実現していただきたく、これから数回にわたり筆者の「奮闘記」を記します。

まず、「平穏死」とは・・「自然に任せた穏やかな死」のことです。
「平穏死」という言葉は、2010年に特別養護老人ホームの常勤配置医となった石飛幸三医師が世に出した言葉です。

今日は、プロローグで終わりますが、これからが本題ですので、またどうぞご覧ください。


双葉農薬も肥料もつかわない家庭菜園教室の参加者も募集しておりますので
こちらもよろしくお願いいたします。ご参加、お待ちしていますよ~パー





  

Posted by 袴田家物語 at 17:23Comments(0)生活ちょっといい話平穏死

2016年01月18日

3月6日スタート 農薬も肥料も使わない家庭菜園教室 新規会員募集開始しました


























平成28年度 農薬も肥料も使わない家庭菜園教室の新規会員の募集を始めました。

まず始めに、私たちは何故に、農薬も肥料も使わない家庭菜園なのかを簡単にご説明します。

1 何より人間に安全で環境も汚さないからです。

  普通のスーパーなどで売られている野菜は、農薬と肥料の大量散布により私たち人間に健康被害をもたらし、また環境を汚染し、それがまた人間に悪影響を与えることが指摘されています。農薬も肥料も使わない家庭菜園は、健全な食物連鎖を維持する防波堤です。

2 農薬も肥料も使わない野菜は味が格別

  農薬はもちろんですが、肥料が野菜の味を悪くすると考えます。農薬も肥料も使わない菜園でとれた野菜は、雑味がなく野菜本来のまっすぐな味です。安全な上に美味さ格別です。

3 食料の自給度を高め家計にゆとりをもたらします。

  無農薬、それも無肥料の自然栽培の野菜は希少で値段も高いです。  「健康のため」とわかっても家計が追いつかない・・という声も多く聞きます。自分で種まいて作れば、物によっては食べきれないほどできます。しかも新鮮!
  
4 自家消費用なので気楽に楽しめます。

  できた野菜は小さくても、大きくても、曲がっていても、真っ直ぐでも、葉っぱに虫食い穴があいていても、全然問題ありません。農家のように出荷するわけではありませんから。土と太陽と雨と植物のもつ生命力の讃歌が聞こえる野菜です。エネルギーに満ちた自然のまんまを楽しみましょう。スーパーに並んでいる規格品の野菜は農薬や肥料などの化学物質(有害)のなせる業ですから。別物です。比べない!

5 自然農は、人間本来の生き方です。

  人間は自然の中で自然の恵みを受けて命をつないできました。複雑に分業化された現代社会で疲弊し自分を見失いがちな日常から開放  され蘇生する格好の生活スタイルです。畑では自然に回帰し、生命の神秘に歓喜する素晴らしい趣味です。

6 生活上のリスクマネージメントとして有効です。

  一時的に所得や財産を失うような事態にも食糧確保の一端を支えます。経済的な危機、災害などの際に、スーパーなどに食品が届かなくなっても、生き延びる一助となります。
  
7 古来より伝えられている固定種、在来種を維持保存できます。

 種苗業者が販売しているF1種(交配種)は優良作物は一代限りでしかとれません。従って毎年種を購入しなければならず、ずっと種苗会社 に依存することになります。固定種、在来種なら、種とりをすれば翌年から種を買わずに続けられます。それぞれの土地に根付いた種の多  様性を守ることができるということは、本来の農業を保護、伝承することで、社会的歴史的意義が高い活動です。


平成28年度 農薬も肥料も使わない家庭菜園教室 実施要綱

場所  (昨年度と同様)
浜松市北区引佐町花平の農園
浜松市北区引佐町井伊谷の多目的研修センター

開催日程

第1回  3月6日(日)
第2回  3月20日 (日)
第3回  4月10日 (日)
第4回  4月24日 (日)
第5回  5月8日 (日)
第6回  5月22日 (日)
第7回  6月12日 (日)
第8回  6月26日 (日)
第9回  7月10日 (日)
第10回 7月24日 (日)
第11回 8月7日 (日)
第12回 8月21日 (日)
第13回 9月4日 (日)
第14回 9月18日 (日)
第15回 10月2日 (日)
第16回 10月16日 (日)
第17回 11月6日 (日)
第18回 11月20日 (日)
第19回 12月11日 (日)
第20回 1月15日 (日)
第21回 2月5日 (日)


上記日程以外に、必要に応じて草刈りの作業日があります。
有志(希望者)には稲作や果樹園の作業日程もあります。
これらについては、事前にご連絡します。

費用
入会金:10,000円
受講費:毎月払い 6,500円/月 または年間一括払い 72,000円

お申し込み、お問い合わせは・

キッチンガーデン「農薬も肥料も使わない家庭菜園教室」ホームページから。
お電話でもお受けいたします。 
(農作業ですぐに電話に出られない場合もございますので、ご了承ください)

先着20組の募集で先着順です。

前年度の家庭菜園教室の様子はブログでご覧いただけます。

お子様連れ歓迎!です。みなさまのご参加、お待ちしておりますニコニコ


農薬も肥料も使わない農園 キッチンガーデン
電話 053-542-3930
FAX 053-542-3931







  

2016年01月17日

第22回農薬も肥料も使わない家庭菜園教室 最後の収穫
































収穫の喜び

みなさんの働きと土と太陽と雨と植物の生命力との結晶ですキラキラキラキラ


今日は畑作業も最終日。


















みんなの畑からもぜ~んぶ収穫しました。
















畑に並べて山分け~


個々の畑とみんなの畑のと・・帰りは「重い~」「運べない~」荷物ニコニコ
運搬軽トラ出動!となりました車

ランチタイムもゆっくりと・・すっかり仲良しになった菜園仲間とのおしゃべりを楽しみながら。
まるっおにぎり


キッチンガーデンのみかんも大好評でした。ほら、お口みて!


ランチの後は、手動式モミスリ体験もしました~。



ちびっ子スペシャルひよこうさぎカエルてんとう虫
目にご注目!


あ~びっくり  真ん中からガブリナイフ&フォーク




うわっ・・こんなに食べてるびっくり子どもって・・すごいですねぇびっくり  こちらは何食べてるかな・・





裸足だし・・


今日も走りまわり、遊びじょうずなちびっ子たちでした~









ちょっと・・おくつろぎの姿も











こうして畑最終回はにぎやか、なごやかに、なごりおしく・・幕をとじました。

ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。

どうぞ、これからも無農薬、無肥料で家庭菜園を続けてください。

また、28年度の新規会員募集を明日から開始します。

明日のブログで実施要綱をお知らせいたしますので、
ブログをご覧のみなさま、どうぞ明日のブログもご覧ください。








  

2016年01月16日

明日、菜園教室だよ~







農薬も肥料も使わない家庭菜園教室は、明日が畑に出る最終回です。

思えば・・暑い日も寒い日も晴れの日も雨の日も、あの笑顔、この笑顔・・・

畑を耕していると思いきや・・子どもも大人も、み~んな畑に耕されていたようにも思います。

そんな畑を明日1日、どうぞお楽しみください。

明日、お待ちしております~ニコニコ
  

2016年01月15日

「赤い大根おろし」召し上がれ~



これ、大根です。

きれいでしょう。「赤峯」と申します~。

おろすと・・


赤!うーん・・濃いピンク?!・・ま、ここは赤と言っておきましょう。

ちょっと・・光の関係でくすんで映ってしまいましたが・・まぁ~きれいな色です。

大根おろしは白!という常識を裏切って、赤いおろしを出してみてはいかがですか。

食卓が華やぎますよ。

味は、普通の白い大根よりも甘味がある気がしますが・・個体差でしょうか?

赤大根は抗酸化力が白大根よりも高い(3倍という説も)とか。

さらに辛味成分アリルイソチオシアネート(芥子油)には抗癌作用や抗菌作用があるとされています。

葉の部分は、これは白大根も同じですが、ビタミンCやE、カリウム、カルシウムを多く含んでいます。
β-カロテンも多いですから、捨てるのはもったいないですよ。

茹でてから細かく切っておけば便利です。小分けして冷凍保存するのもおススメ。
味噌汁、煮物、パスタ、カレー・・なんでも上に散らして彩りに。

ぜひぜひ「赤峯」お試しください!
外見はコレ




無農薬無肥料のものを選んでくださいね~。

農薬も肥料も使わないキッチンガーデンの「赤峯」は下記のお店でお求めいただけます。
が、売り切れている場合もありますので、空振り回避のためにはお店に確認してからお出かけくださいませ。


オーガニックたまや
        浜松市中区鴨江4-11-30
        TEL053-459-0900 
        定休日/火・水曜日
        営業時間/AM10:30〜PM6:30

やまこう
        〒430-0802 浜松市東区将監町16-13
        (初めての方は、店に看板がないのでご注意。
         介護デイサービスの隣・前が駐車場の白い洋風平屋)
        電話 : 053-462-7337
        営業時間 : 10:00-19:00/日月17:00
        定休日 :水曜日




  

Posted by 袴田家物語 at 21:07Comments(2)食の安全

2016年01月14日

何を食べないか



内海聡氏のFBをのぞいたら・・「何を食べないか」というのがあり、今日はそのタイトル拝借。

健康のために食べるとよい物はアレコレ、ゴマンと取りざたされています。

ですが、本当のところはどうなのか・・わからないものも多いですね。

わかっているのは、「食べると悪いもの」のほうです。

すると、まずは「何を食べないか」を考え実行したほうが簡単で健康のためだと思います。

何を食べないか・・「インチキな食べ物」!と内海氏が言っていますが、「インチキ」とは言い得て妙!!!

「インチキ」とは・・「ごまかし」ですね。

「ごまかし」たものは食べない!「ごまかし」は「自然でない」。


「自然でない」もの・・化学物質・・農薬、ホルモン剤、抗生剤ほか薬物を投与された肉、魚、卵。遺伝子組み換え作物。合成着色料、合成保存料、合成甘味料、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防カビ剤、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、豆腐凝固剤、乳化剤、膨張剤、栄養強化剤・・もっとありますが、とりあえず。
これらの表示のあるもの、入っていると思われるものは避けましょう。

ひとつの食品に、ズラーっと上記の「自然でないもの」の表示が並びます。
一日食べた食品では、どれだけの種類、量でしょう・・。
一ヶ月、一年、数年、数十年と考えると・・ゾッとしませんか。

それから、白砂糖など精製されたもの。

医食同源・・よい食事こそが健康な体のもとです。

人間は自然な生きものです。「不自然な食べ物」を食べないのが健康のため!









  

Posted by 袴田家物語 at 00:06Comments(0)食の安全医食同源