2022年12月31日

袴田家の大晦日

袴田家にお節が届きましたプレゼント


鯛のお頭付き。応援してくださる方からの贈り物です。


「イワオさ~ん、お正月前倒しで今日お節たべましょう」

「あ、そうですか」と、お出ましの巖さん。

「大晦日だし、ままま、ビールもどうぞ」

「ああ」と、巖さん美味しそうにゴクゴク。

4人でごちそう昼ご飯キラキラ


「袴田サポーターズクラブ」代表・清水一人(写真右)がお雑煮を作ってくれました。
(見守り隊でもあり当会料理長でもあり、まるで料亭の味ひみつ
それも美味しそうに平らげた巖さん。

その後、清水の車でお出かけに。

実は、報道のカメラが来ていました。

巖さんは、男3人で1台の車に乗って出かけたのです。
巖さんの気持ちがのんびりしてきた証拠でうれしいです。

皆様、今年もブログをご覧頂きましてありがとうございました。
数々の応援コメントも、ありがとうございました。

来年の春には、巖さんが再審開始の歓喜の渦に包まれていますように。

来る年が、みなさまに幸多き年でありますように。





  

2022年12月30日

袴田巖さん日記 「セイコの家」探して

今年も残すところ1日。巖さんにお正月を味わっていただきたく、ささやかながら飾りました。


「ああ、正月がね・・」と、しめ飾り見上げて巖さん。


「ああ、花ね」 


ひで子姉さんにヒゲを剃ってもらい・・(巖さんの両手ひみつ


マッサージしてもらい・・


「もう出かけましょうよ~イワオさん!」


「今日は、九州新幹線、行くから」びっくり

「イワオさん、九州は遠くて今日は行けません。何しに九州ですか?」

「九州新幹線の社長になったからだよ」

う~ん、どうしたもんか・・浜名湖でも行こうか・・と思っていたら・・

車に乗り込むと・・「中瀬のセイコの家へ行くから」

「セイコの家ってなんですか?」

「セイコの袴田巖の家だよ」

成功した袴田巖の家の意味かなぁ??

「そうなんですね、では行きましょう」

景色を楽しみながら天竜川の堤防を走って・・車

休憩ソフトクリーム



とにかく走り回って堤防に戻り、堤防を川の方に下りてみた。車を停めて・・

「イワオさん、ちょっと歩いて川を見に行ってみましょうよ」

「歩かんでいい」

断わられたガーン

でも、今日は車中で巖さんとたくさん話ができましたグッド

それは、またバイバイ




  

2022年12月29日

袴田巖さん日記 袋井・油山寺へ

私の当番でしたちょき


車に乗ると、「清水の暖流ね」と巖さん。
「いや~、もう時間が遅くて清水まではいけませんよ」と、正直に言ってみた。
巖さんは無言。

それなら一応清水の方角に行こうと、東名高速を東へ車

袋井の油山寺へ到着。
油山寺は「行基大徳による開山から1300年あまり。目や足腰にご利益があると、親しまれてきた」ところ。

少しでも歩く距離を長くと思い、遠くの駐車場に車を停めました。山を背負っている油山寺は高いところにあり、階段が続きます。
山門から階段を見上げて一瞬たじろぐ巖さん。登りましたグッド


横について登りながら、去年の春には奥の院まで小1時間延々と階段を登り続けられたことを思い出しました。

階段を上がると・・


先にまた階段。残っていた紅葉を楽しみながら・・


登りました。


立派な境内は私たちの貸し切り状態。


何を思って手を合わせられているのか・・





あれこれ巖さんに説明しながら歩くと、巖さんは「おお」と相づちを打ち、眺めておいででした。

渋滞している車中で、巖さんに色々話かけましたが、いずれも優しい返事が返ってきました。

「もうすぐ、お正月ですね」

「あー、正月ね」

「イワオさん、お正月には将棋などやりますか?」

「うーん・・将棋ねぇ・・どうなんだろうかねぇ・・きっとできないだろうねぇ」

「どうしてですか?」

「忙しいからねぇ・・出かけなきゃいかんからねぇ」

「パトロールするってことですか?」

「そうなんだね」

「最近はキン(菌)はどうなっていますか?」

「よくなってるがね・・もう出て来れなくなってるんだね」

「よかったですね!それじゃ、イワオさんは安泰ですか?」

「そうなってきてるんだね」

「じゃ、ゆっくり、のんびりしてください」

「ええ」(はい)

そうこうしているうちに袴田家に帰り着きました車

「おかえり~。今日はどこへ行ってきたの?」
ひで子姉さんに問われた巖さん、答えは・・

「清水のほう」びっくり

何はともあれ、よかった。

(油山寺HPはコチラ →https://yusanji.jp/


  

2022年12月27日

袴田巖さん日記 「お正月は将棋なんかを・・」

見守り担当、ただ一人男性Hの報告です。
彼同行の日は、巖さんとひで子姉さんのお昼ご飯も作って持って来るんですよまるっ
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皆さんへ

今日の巖さん起床が11時、出発は14時。

私の車に乗ると・・
「東大首席、高校、大学、袴田巖の御所へ」「岩水寺に行く、近いから行けるな」

いつも東京行きを拒んでいた私の心を読んでいるように、そしてあらかじめ決めていたようによどみなく言われました。

以前「御所ってどんなところですか?」という私の問いに、「テメーが住んでる所だ」と言っていた巖さん、妄想の中では揺らぐことなく一貫しています。

秋葉坂下から普済寺~浜松市立高~北高~静岡大へ。

生協南館でバナナオレ200ml、モンスターエナジー355mlを購入、ゆっくり構内を車で周回し外へ。

国道152号線に入り、北上。岩水寺に到着。


今日の浜松は最近では一番暖かく、10℃前後、巖さんにとって岩水寺は自分ちの庭のようなもの、本殿では備え付けの線香を買い、お参り。

帰路に付く。

途中、トイレ休憩で大型商業施設・サンストリートへ。

初めて食品スーパーのフロアに入って種類の多さに巖さんびっくりしたと思います。
パンコーナーに釘付け、クリームパン、アンパン、カニパン、シュークリーム、紅白最中と目につくものをかごに入れられました。しめて800円でした。巖さん「レジはどこだ」と言うくらい、まるで学校のグランド位広い売り場に戸惑っていました。
(買ったものに、その後巖さんは関心示さず)

いつも寄る復興会館のトイレもスルーして帰宅。18時でした。

車中での会話・・
 「あと一週間でお正月ですね。お正月はどんな事されるんですか」(私)

 「将棋なんかをするんだな」(巖さん)

巖さんから3年ぶりに将棋という言葉が出ました。
また巖さんの得意げな笑顔が見られるのが楽しみです。

今日のランチは先週の冬至のかぼちゃが糖質高いとご忠告をいただいたので、ローストチキン、分葱、サラダなどを自家製ポン酢、えごま油などを使って工夫してみました。





  

2022年12月26日

毎日新聞 死刑制度に英駐日大使の訴え

毎日新聞、12月24日記事です。


「死刑廃止を完全なものにしたいということで来ています」

巖さんは、高裁の裁判長(ならびに裁判官)にこう述べました。

12月5日、高裁にて、裁判長に意見を求められ。

死刑については、YouTube「袴田チャンネル」もどうぞ。
コチラ→ https://www.youtube.com/watch?v=PpXn1jIfOlM




  

2022年12月26日

袴田巖さん日記 浜名湖&遠州灘ドライブ

初めに・・ひで子姉さんの笑顔をお届けしますね。

巖さんの朝ごはんに出すメロンを切ったところ。
「イワオが拘置所では食べられなかったものを食べさせたい」と、ひで子姉さん。
そのひとつが果物ですりんごイチゴパイナップル

さて、昼前私が袴田家に到着した時には布団の中で寝ていた巖さん。
「もう、お昼ですよ~、ご飯たべますよ~」と声をかけ覗くと、目をパッチッ。
「ああ」と起床。(私に起こされること度々ひみつ
それから、布団を畳み、服を着て、洗顔・・食卓に着くまで要1時間。ブランチですね。

出発前に、テレビ局が取材に。このところ頻繁にマスコミ取材あり。


その後、海の見えるレストラン」併設の「道の駅・潮見坂」へ出かけました。

ところが・・車に乗った巖さん、「清水の暖流へ行くからね」びっくり
「暖流」とは、巖さんが経営していたバーです。事件の味噌屋に勤める「前の前」の話。
これまで、2度ほど「暖流」のあったところに巖さんをお連れしていますが、巖さんは「ここじゃない、暖流のビルが3つあるんだ」などと言って納得されませんでした。
妄想の中の「暖流」・・。

時間が遅く清水までは行けないので、「そうですか」と返事をして逆方向へキャー
袴田家から国道1号線を西に向かうバイパスは、白波打ち寄せる美しい海岸線とキラキラ光り輝く遠州灘が広がる絶景です。
この景色を巖さんに見せたくてきたのに、巖さんは居眠り。
「ほら、海ですよ。遠州灘が広がっていますよ」と、起こす。
「うー」っと目を開け驚かれた?「海か・・」とひと言。それからはずっと車窓をご覧に。
(運転しているので写真が撮れず、景色をお見せできないのが残念ですガーン

「道の駅 潮見坂」、肝心のレストランからの「ドーンと海」眺望は工事のため阻まれ、横からしか見えず。それでも、豆から挽いているというコーヒーでブレイク。


帰路は、浜名湖の眺めになります。道路が高い位置にあるので一望。
お知らせすると、「浜名湖だな」と巖さんの視線は釘付け、振り返ってもおいででした。
弁天島に浮かぶ赤い大鳥居は、観光用に後から作られたものなので巖さんにはめずらしかったでしょう。

なんと、車中で鼻血が!ティッシュで押さえて頂き、少しして止まりました。
「イワオさん、若い時に鼻血出たりしましたか?」
「そんなこたぁ、ありゃせんがね」
そうかぁ・・。

袴田家駐車場に到着して、「おつかれさまでした」という私に、「はい、おつかれさまでした」と、巖さん。
「清水に行かなかったじゃないか」などとは言われません。

帰宅して、ひで子姉さんに「どこへ行ってきたの?」と聞かれた巖さん。
「西の方」と返事。
その通りです。
  

2022年12月24日

袴田巖さん日記 ワンコがやってきた

寒いですね雪浜松でも小雪がちらついたところがありました。
みなさまのところは、いかがでしょうか。

袴田家の玄関には、パッチワークの靴下が音符
見守り隊Yの作品です。

そして、ワンコがやってきました。


見守り隊Yが、巖さんに見せに来たのです。昔、犬をかっていたという巖さん・・
寝起き顔がはれぼったいですが、うれし恥ずかしそうに抱っこしました。

終始笑顔の巖さん、「なにか食べさせなきゃ」

で、袴田家にあった和菓子の皮を少々。ワンチャンは、間食したことないそうで大喜びひみつ

それから巖さんは、部屋を走り回るワンちゃんのトイレの心配ニコニコ
「トイレをさせなきゃ。箱かなんか・・」

巖さん流の優しさを垣間見ました。

このワンちゃん、チワワの雄で7歳とか。人懐っこくて全然吠えず、袴田家を笑いに包みました注目
(スマホを忘れて写真が撮れなかった・・残念)





  

2022年12月22日

袴田巖さん日記 幻の「セイコラ」?を探して

寒波襲来、雪国地方の皆様、どうぞお気をつけて!
(豪雪地帯育ちの私は、雪の大変さが身に染みています)

さて、ブログが滞ってしまいましたが、巖さんは毎日元気にお出かけしています。

以下、Y報告です。
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自宅へ一時前着。
スムーズに支度が終わり、13:25出発車

乗車後、なにも言わない巖さん。私も黙って学校(静岡大学)に向かう。
ひとこと言うと銀座になりそうで怖い、、、、

大学は、生協で下車。飲物2本購入後、車に乗ったら・・
『ビール、、じゃなくて、、、、赤いのちょうだい!』

巖さん、時にはビールが飲みたいのかな?
エナジーピンクが冷たいのでタオルハンカチを巻いてあげ、飲みながら構内ゆっくり進む。

ひと回りして正門を出る信号待ちの時・・
『駅へ行きますね』

『中瀬にセイコラのうちがあると言うじゃないか、見に行こう』(巖さん)

『セイコラ?天竜荘ですか?』

『天竜荘じゃないよ』(巖さん)

『岩水寺の方ですか?』

『岩水寺は中瀬ではないんだ。中瀬のセイコラなんだ』(巖さん)

『じゃあ、中瀬にむかいますね』

北に向かいバイパスを走る。
サンスト前辺りで『トイレはどうですか?』『大丈夫ですよ』の返事だったので、中瀬、浜北大橋方向へ向かう。

交差点の看板に「中瀬」と書かれているので、指をさして『中瀬ですけど、セイコラはどこでしょう?』

巖さんは無言です。

そろそろトイレが心配なので、Sが寄ったことのある元気村へ行くと工事中で休み。
向かい(左)にスーパーが見えたので寄ることにしました。
たまたまパーキングの前が入口、そのすぐ右がトイレと近くて助かりました。

『私トイレ行きたいですが巖さんもどうですか?』

『しょんない、行かにゃいかん』

巖さんは結構長いトイレだったので、車にあるアルミ缶やペットボトルを捨てながら待ちました。

その後、店内に入り、パンや飲み物、ヨーグルト等を見てまわり、パンを3個かごに入れました。
『これ以上見ると買いすぎるからレジへ行きますか?』『ああ』でレジへ行くと結構な列です。
空いているセルフレジへ行き、巖さん初セルフレジ体験。

と言っても、私がパンをピピピとやるのを説明して、それを見ていて、巖さんは合計を見て、お金を入れお釣りを受け取る。

発車したら・・
『ここは中瀬に近いんだろ?セイコラに寄って行こう!』(巖さん)

忘れていなかった、、、、、ひみつ
中瀬南、中瀬横瀬、などなど交差点の中瀬を探しながらその辺をぐるぐる。

『やっぱりセイコラはないですね!』

無言の巖さん。

それから何となく自宅に向かってバイパスを走って帰って来ました。

ところで、中瀬の「セイコラ」とは何?私には、毎回そう聞こえたのですが、皆さんはご存知ですか?

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「セイコラ」??? 私も聞いたことがありません。


  

2022年12月19日

YouTube「袴田チャンネル」緊急報告・小川秀世弁護士(弁護団事務局長)

みなさま、お待たせしました。


第61回「袴田事件がわかる会」、小川秀世弁護団事務局長による緊急報告をYouTube「袴田チャンネル」にアップしました。

コチラ→https://www.youtube.com/watch?v=40Qfk6T04x8




  

Posted by 袴田家物語 at 23:13Comments(0)袴田事件がわかる会

2022年12月17日

第61回「袴田事件がわかる会」速報

温暖な浜松も、今日は最高気温8度。しかも小雨。
しかし会場は、みなさんの正義を求める熱気で寒さは吹っ飛びました。

2日に高裁に提出した弁護団最終意見書ついて、小川秀世弁護団事務局長が解説。

夜のFNNテレビ静岡ニュースで報道されました。

コチラ→ https://www.sut-tv.com/news/indiv/19573/

ひで子姉さんは、今回ビデオでみなさんにご挨拶。


今日は袴田弁護団の角替清美弁護士と名古屋にお出かけでした。
愛知弁護士会主催の「死刑廃止を考える日2022」のゲストスピーカーだったのです。

5日に巖さんを東京高裁へ連れて行った時の事に触れ、巖さんは妄想の世界とはいえ死刑廃止したことを真っ先に述べたこと、自身は「巖に真の自由を!」と訴えてきたことなどを話した。

会のはじめに、冤罪・福岡事件の救済に尽力された古川泰龍氏の子息・古川龍樹さんも福岡から駆けつけてご挨拶。共に闘う事を訴えられました。


小川秀世弁護士の講演は、後にYouTube「袴田チャンネル」にアップします。
しばらくお待ちください。

最後に・・・夜になって帰宅したひで子姉さん。

お土産に頂いたという「赤福」を。普段、甘い物食べないのに、めずらしい!です。
お疲れさまでした~。



  

Posted by 袴田家物語 at 23:58Comments(2)袴田事件がわかる会