2016年07月30日

耐性菌 「有機野菜、果物も危ない」

耐性菌 「有機野菜、果物も危ない」


NPO法人 食品の暮らしと安全基金が発行している「食品と暮らしの安全」には注目していますが、7月号に特に衝撃的な記事が載っていました。
こっれはみなさまにもお知らせしなくては!・・と思いながら草取りに明け暮れている間に・・
気づいたら7月も最終日。
今日は、コレだ~パンチ

さて、まずは、「耐性菌」とはなにか。

それは抗生物質が効かない菌です。
(余談ですが・・みなさん、ペニシリンって聞いたことありませんか。1928年にアオカビから見付けられたペニシリンが世界初の抗生物質です。一般に「抗菌薬(英語: antibacterial drugs)」と同義であるが、広義には抗ウイルス剤や抗真菌剤、抗がん剤も含む・・<ウィキペディアより>)

なので耐性菌がいても健康なときには大丈夫ですが、病気や事故で抗生物質を使ったときにその抗生剤が効かなくなるというのです。
決定打の抗生剤が効かない!というのは、お手上げということ!?医療で救えるはずの人が日本だけで年間数万人、世界では数十万人が亡くなっていると推定されるとのこと。耐性菌がいると、感染症にかかったとき、すぐに治るはずが、すぐに亡くなってしまうこともあるという深刻な問題が耐性菌です。

なぜに耐性菌のもんだいがでてきたかというと・・人類が多数の抗生物質を使うようになったから。「抗生剤の濫用」なんて話を耳にしたことはありませんか。

医療での多用も問題になっていますが・・

抗生物質は農業、畜産、水産の分野でも使われています。
それもヒト用の2倍以上だとか。

耐性菌を減らすことは世界的な問題ですが、日本は先進国でも「抗生剤王国」でその使用量は群を抜いているとの医師の警告を私は随分昔(数十年前)に読み、以来関心を寄せていました。

先の伊勢志摩サミットで、安倍首相が「耐性菌と戦う」宣言をしたそうですが、決定的な欠落があり、「その宣言はもうウソになっています」とまで、「食品と暮らしの安全 7月号」で小若順一氏がいっているびっくりわけ。

それが農業における日本の「有機肥料」です!

やっとここで本日のタイトルに「有機野菜、果物も危ない」に入ってきましたよ。

なぜに「日本の」とあえて言う必要があるかといえば、日本の「有機肥料」には問題があるからです。

国際基準で有機農業に使用できる有機肥料は、「抗生物質を用いない有機畜産由来のもの」です。

ところが、日本では「抗生物質が添加された飼料で飼育された家畜等の排せつ物でも使用可」と明記しているのです。

「抗生物質、合成抗菌剤、飼料添加物等については、確認しない」
つまり・・そんなの知らないもんね~ってことですよね。
 
日本でも狭いところにブタや牛やニワトリ、養殖魚を押し込み、病気の発生を防ぐために多量の抗生物質が使われています。

(本来は清潔好きで繊細な神経の持ち主であるブタの飼育場が、糞尿まみれで体の一部も重ならないと横になれない豚舎、牛舎も狭くて牛は1mしか動けないというところを映像で見たことがありますが、あれじゃ病気にもなるよね・・)

その排せつ物が「有機肥料」として有機農業で使われているのです。

つまり「抗生物質、合成抗菌剤、飼料添加物等」の入った・・耐性菌の入った肥料を吸い上げて育った野菜ってことですよ。

安全って言えますか???

「きちんと造った高温堆肥に耐性菌はいない」という節にも小若氏は以下のように反論しています。

「発酵がうまく進むと堆肥は70度になり、ほとんどの菌は死にます。問題はその堆肥に抗生物質が含まれるかどうかです。抗生物質が残っていると、冷えるときから繁殖した菌も、耐性菌だらけになります。複数の抗生物質が残っていれば、高温堆肥でも、出荷するときは多剤耐性菌だらけの怖い堆肥になっているのです」

食べ物で特に耐性菌の危険性が高いのは、熱をかけないサラダ野菜や果物だとか。

「20ほどの有機認証団体は、外国の団体と相互認証を行っています。ここに矛盾が生じているので、外国の認証団体に今回のことを質問して、相互認証をすべて破綻させ、日本のエセ有機農産物を輸出できなくなることで、今回の突破口を作ろうと思います。ご期待ください」と小若氏は結んでいます。

相互認証を行っている外国の団体も、日本の有機農作物に抗生物質が添加された飼料が使われているとは思っていないのかもしれませんね。だって、国際基準では禁止だから、よもや日本が・・じゃないのでしょうか。

まだまだ書きたいことは山とあるのですが・・

「食品と暮らしの安全 7月号」と合わせて
            この本下を読むとさらに詳しくわかります。
耐性菌 「有機野菜、果物も危ない」



も~~~消費者はうかうかしていられませんね。

有機栽培は安全の代名詞のように市民権を得ていますが、困ったものですね・・。

私は有機栽培野菜を見たら(っていうか料理に使いたくて買いたいな・・っていう物のとき)、「肥料は何を使っていますか?」と必ず聞きます。
動物の糞なら、その野菜はあきらめます。ホルモン剤だの抗生剤だの心配なものが入っていそうだから。

それに自然も汚すしね・・。

だから、私たちは肥料使わないんですよね。

有機栽培野菜、お気をつけくださいませ。











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